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林業について

枝打ちを行う場合にはどんな資格が必要か

林業 | 2017年8月29日

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枝打ちとは健全な木材育成のため、成長途中の木の余計な枝を落とす作業を指します。

枝打ちを行うにはどんな資格が必要なのでしょうか?

 

 

■枝打ちを行う場合にはどんな資格が必要か

 

林業における枝打ちは昔から受け継がれている作業工程の一つであり、はしごを使って木に登り、ナタ、オノ、ノコギリなどを用いて一本一本手作業で枝を落としてゆきます。

 

木を傷つけずに枝を伐る必要があるため熟練の腕を要しますが、特に資格は必要ありません。

 

しかし、近年ではナタ・オノ・ノコギリ以外に小型のチェーンソーの使用も多くなってきたため「立木の伐木作業者(チェーンソー作業者)」という資格が必要となります。

 

 

■枝打ちにおけるチェーンソーの必要性と立木の伐木作業者(チェーンソー作業者)について

 

木に登り、足場バランスの悪いところでオノやナタをふるって枝を伐る枝打ち作業は熟練作業者の仕事です。一本一本を手作業で実施するので決して効率のいい作業とは言えません。

 

そこで新たな道具として注目されたのがチェーンソーでした。

枝打ち用の小型チェーンソーは1985年には実装されており(*)、現在では各メーカーが枝打ち用の小型チェーソーを発売しています。

 

小型のチェーンソーを使用すれば枝の切り口が美しくでき、ナタを何度もふるわずとも枝が伐れるため、今ではオノやナタなどと並ぶ「枝打ち用具」として重宝されています。

 

 

■立木の伐木作業者(チェーンソー作業者)の取得方法について

 

チェーンソーは便利ですが事故も多い道具です。

さらに枝打ちする場合は5m以上の木に登るわけですから、さらに危険度が増します。

そのため立木の伐木作業者(チェーンソー作業者)の取得が必要となるのです。

 

 

・立木の伐木作業者(チェーンソー作業者)とは

 

立木の伐木作業者(チェーンソー作業者)とは、

 

「胸高直径が70㎝以上の立木の伐採、胸高直径が20㎝以上でかつ重心が著しく偏している立木の伐木、つりきりその他特殊な方法による伐木またはかかり木でかかっている木の胸高直径が20㎝以上であるものの処理の業務に携わる人」を指します。

 

つまり枝打ち作業をする人は受講する必要があり、義務付けされている講習なので責任者は従事者にこの講習を受講させる義務があります。

この受講に必要な条件は18歳以上の健康な人です。

 

 

・立木の伐木作業者(チェーンソー作業者)の学科

 

立木の伐木作業者(チェーンソー作業者)の学科は以下の通りとなります。

 

1.伐木作業に関する知識

 

2.チェーンソーに関する知識

 

3.振動障害及びその予防に関する知識

 

4.関係法令

 

学科ではチェーンソーや伐木作業に関する基礎知識や振動障害、法律などを学びます。

 

 

・立木の伐木作業者(チェーンソー作業者)の実技

 

立木の伐木作業者(チェーンソー作業者)の実技は以下の通りです。

 

1.伐木の方法

 

2.チェーンソーの操作

 

3.チェーンソーの点検及び整備

 

実技では主にチェーンソーの取り扱いなどについて学びます。

学科と実技、両方合わせて16時間の講習で取得できるようになっています。

 

 

実技を学んでも、いきなり熟練者にはなれませんので、基本的な技術は現場で学ぶしかありません。

学科で学んだ安全対策なども生かしつつ、枝打ちのスキルを積むことが大切です。

 

 

*参考:中部森林管理局チェーンソーの歴史

http://www.rinya.maff.go.jp/chubu/gijyutu/siryousitu/sub19.html

 

*資格取得についての参照

https://www.ydec.co.jp/magazine/magazine_forestry/1292


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