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褐色森林土とは何?土壌の種類はどれだけある?

林業 | 2018年8月29日

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■褐色森林土とは?

 

褐色森林土とは温帯湿潤気候の樹林下に生成される褐色の土壌のことを言います。大陸の乾燥地帯を除く、亜寒帯から暖帯までの中緯度地方の土壌に広く生成され、日本では主として山地斜面の広葉樹林下に見られます。褐色森林土は土壌中の水分と温度とのバランスがよく、樹々の落葉落枝がカルシウム・マグネシウムの塩基類に富むことから微生物や土壌動物の活動に適しています。そのため、表層は団粒構造のよく発達した黒褐色の腐蝕土壌となり、風化変質層を経て酸化鉄に富んだ褐色の下層へと至ります。

 

 

■褐色森林土の種類

 

褐色森林土は土壌中の湿度の違いによって細分化することができます。山の尾根の上部に見られるのは乾性褐色森林土、堅果状で粒子が粗いのが特徴です。尾根から少し下り、比較的乾燥した地形に発達する土壌は弱乾性褐色森林土と呼ばれています。乾性褐色森林土よりは粒子の細かい堅果状です。斜面中央部のもっとも代表的な褐色森林土のことを適潤性褐色森林土と呼びます。さらに湿潤な褐色森林土を湿性褐色森林土と言い、土壌中の湿度が上がるにつれ、表土の腐蝕層の厚みが増し、pHが高くなる特徴があります。

 

 

■日本の代表的な土壌

 

山の斜面を高地へ向かうと広葉樹林から針広混交林、そして針葉樹林へと森の様相も変わり、それに伴い土壌は褐色森林土から、灰白色のポドゾルへと移行します。ポドゾルはロシア語で白い土を意味し、シベリア地方やカナダ、日本では北海道に多く見られる酸性度の強い土壌です。逆に低地、低緯度地方へ向かうと黄褐色森林土、赤黄色土壌と呼ばれる表層堆積の薄い土壌へと変わっていきます。

 

土壌の在り方は気候と樹林の様相によって異なり、また地形にも大きく左右されます。褐色森林土は日本の土壌のおよそ30%を占めていますが、もっとも土壌面積の広いのは黒ボク土です。黒ボク土は褐色森林土と同様に厚い腐蝕層が表土を覆いますが、褐色森林土より黒く軽く、リン酸吸収率が高くなっています。母材が火山灰に由来することが特徴で、火山の多い日本ならではの土壌です。

 


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