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森の保水力とは何?植林で保水力機能を向上できる?

林業 | 2018年8月29日

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■森の役割

 

毎年のように更新される最高気温や降水量、観測史上初という言葉はもはや日常的になりつつあります。豪雨による土砂災害も後を絶たず、さまざまな防災策が講じられる中、改めて見直されているのが森の持つ水源涵養機能です。森林土壌はスポンジのように多孔質で高い保水力を持ちます。そのため、大雨のときにはある程度の貯水が可能であり、少々の日照りが続いても河川に流れ込む水量を一定に保ち、氾濫や渇水を防ぐことができるのです。この水源涵養機能により、森のことを「緑のダム」と呼びます。

 

 

■なぜ森に保水力があるのか?

 

森とは多くの木の集まりです。1本の木が成長するためにはそれなりの年月が必要であり、木は生長するに従い倒れないように土中に深く広く根を張らなければなりません。年ごとの落葉落枝は虫を集め、やがて腐葉土となります。腐葉土の中を行き交う虫たちは土壌をますます多孔質なものへと推移させ、高い保水力を持つ「緑のダム」を創り上げていくのです。「緑のダム」の保水力を高めるためにはダムを大きくすること、すなわち植林が森の保水力機能を向上させるもっとも有効な手段となります。

 

 

■自然との共存のために

 

自然とは自ずから然るべきものです。放置しておいても更新が繰り返され、遷移が進みます。しかしながら、長い年月を要し、人々の暮らしが望む方向とは異なるケースも少なくありません。落雷や風雪による倒木や枯死木が、森林土壌となる前に川に流され洪水を引き起こしてしまったり、単一樹種の山が病虫害に遭い、はげ山と化してしまったりすることもあります。

 

人々の暮らしの方向と近づけるためには適宜、適切な管理をすることが大切です。開発が進み山は削られ、豪雨により山が崩落していきます。豪雨の原因は温暖化であり、温暖化を引き起こしているのはCO2の過剰排出と言われてきました。木にはそのCO2を蓄積するはたらきがあります。多くの企業がCO2排出削減に努力し、カーボンオフセットの一環として植林・育林活動に取り組んでいるのです。

 

1本の木を植えて育てることは容易ではありません。けれども、自治体や森林組合によるさまざまな支援もあり、多くの森林ボランティアが活躍しています。

 


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