建機レンタル | 2018年2月27日
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既にコンクリートが施工・硬化され、コンクリートが敷かれている状態に、さらに上からコンクリートを施工する際は、どのような作業が必要になるのでしょうか?
実は、下になるコンクリートにもちゃんとした下処理を行う事が求められます。
その作業の一工程をチッピングと言うのですが、その目的や効果はどうなっているのかご紹介します。
コンクリートの上にコンクリートを打設する、いわば重ね塗りのことは「打ち継ぎ」と言い、上下の境目になる面を打継面(打継目)と呼びます。
チッピングとは、既に敷設してある硬いコンクリートの打継面に対し、チッピングハンマーなどで削ったり、剥がしたりする作業のことです。
この作業のことをハツリやハツル、ブラッシングという場合もあります。
打ち継ぎを行う場合は、下の古いコンクリートと上になる新しいコンクリートが密着し、馴染むようにチッピングを行う必要があります。
古いコンクリートは、一見頑丈そうに見えても、表面下に脆弱な多孔質の泥膜層であるレイタンス層が形成されている場合があります。
また、見た目でわかる雑草や苔や藻などが生えている状態の場合もあります。
そのような打継面にそのまま新しいコンクリートを施工してしまうと、コンクリート同士が一体化・密着せず、後々のひび割れの原因になります。
チッピングによって表面を剥がし、新しいコンクリートに馴染む面を作っておいて、施工するのが正しい打ち継ぎになります。
また、チッピングだけではなく、ウォータージェットなどで表面を綺麗にし、表面には打継目接着剤や表面凝結遅延剤を塗布することもあります。
打設面が小さい場合は、チッピングハンマーを始め、のみやハンマドリル、ワイヤーブラシなど手持ちの振動工具・工具でチッピングができます。
建設現場など大規模な場所では油圧式や電動の建機が向いています。
手持ちですがパワーの大きい油圧チッピングハンマー(チッパ)や空気圧を使ったエアハンマー、ハンドガンスタイルのコンクリートハンマーなどが使われています。
以上がコンクリートのチッピングの目的と効果についてです。
同じコンクリートでも上塗りする場合は必ずチッピングの作業が必要になります。
工具を使い分け、正しくチッピングを行ってください。
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