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アドブルー(AdBlue)の人体への影響はあるか?

建機レンタル | 2018年1月31日

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排気ガスから窒素酸化物を窒素と水に分解する際に使われるのがアドブルーです。

 

ディーゼル車に搭載される尿素SCRシステムに必要不可欠な液体なので、運輸業や運送業、ガソリンスタンドなどに携わる人にとっては身近な存在でしょう。

 

特に危険物などには指定されていませんが、人体にとって安全なものなのでしょうか?

 

ここでは、アドブルーの人体への影響について紹介します。

 

 

■アドブルーの成分について

 

アドブルーは、尿素32.5%:純水67.5%の割合です。

 

尿素SCRシステムで使われる場合、排出ガスの窒素酸化物(NOx)とアドブルーに含まれるアンモニア(NH3)が化学反応を起こし、大気にとってマイナスな窒素酸化物を窒素(N2)と水(H2O)に還元してくれます。

 

なお、アドブルーという名称自体は商品名にあたり、「AdBlue®」という名前でドイツ自動車工業会(VDA)の登録商標となっています。

 

参考サイト

http://www.n-eco.co.jp/adblue/about/

 

 

■尿素CO(NH2)2の危険性

 

純水は文字の通り、不純物の含有率が極めて低い水のことで危険性はありません。

 

では、尿素はどうでしょうか。

 

人の体内では、肝臓内でアンモニアの毒性を弱めるために尿素として生成されます。

 

尿素自体は、ハンドクリームなどに使われ保湿効果があるなど、有害性はなく、むしろスキンケアなどの化粧品や医薬品に用いられています。

 

尿素自体に害がないので、アドブルーを始め、他の尿素水溶液も人体に悪影響はありません。

 

 

■アドブルーが害になる場合

 

アドブルーは通常の状態では人体に悪影響を及ぼしませんが、特定の条件では有害になる可能性があります。

 

例えば、火災などが発生して周囲が高温になったとします。

 

アドブルーは160度以上の高温にさらされると、液体からアンモニアガスが発生します。

 

アンモニアは、腐食性と発熱性を持ち、刺激臭の極めて強い気体です。

これが人の粘膜に触れると損傷や熱傷になってしまいます。

 

参考サイト

http://www.n-eco.co.jp/adblue/caution/

 

 

以上が、アドブルー(AdBlue)の人体への影響についてです。

通常時は、毒性はなく、特定の高温にさらされた時だけアンモニアによる有害性があるものだと覚えておいてください。


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