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ドローンでの空撮測量とそのメリットとは

建機レンタル | 2017年12月27日

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建設現場での測量は、これまでの二次元的な測量に3D(三次元)測量が導入され、さらに空からの測量としてドローンでの空撮測量も実現しています。

 

空からの測量と聞くと、それだけで未来感があり、先進的なイメージを持たせる技術ですが、実際のメリットはどのようなものがあるのでしょうか。

 

 

■ドローン空撮測量の基本的な仕組み

 

ドローン空撮測量は、カメラを搭載したドローンを空に飛ばして、空中から地上を連続撮影し、大量の画像からデータを解析して地形の3D(三次元)モデルを作成することができます。

 

データはデジタルデータなので、多様なソフトウェアに対応し、アウトプットのフォーマットもCADモデルやオルソモザイク画像、DSM(Digital Surface Model=数値表層モデル)、DTM(Digital Terrain Model=数値地形モデル)などが可能です。

 

その有効性からドローンによる測量は、国土交通省による建設現場の生産性向上や効率化を高めるためのプロジェクト「i-Construction(アイコンストラクション)」でも導入が推進されています。

 

 

■実際にドローン空撮測量を行う方法、流れ

 

ドローンを飛ばす場合は、飛行場所が飛行禁止区域ではないか、申請などが必要ではないかなどを確認し、飛行・撮影計画を作成します。

 

そして、位置情報を付加するために、ドローン撮影前に地上に地上基準点や地上評定点などと呼ばれるGCP(グランドコントロールポイント)を設置します。

 

そして、ドローンは手動ではなく設定したルートを自動飛行させ、インターバル撮影を行います。

 

以上が空撮の流れで、撮影したデータは、解析に回されます。

 

解析では、カメラのレンズの歪みの補正値を計測するカメラキャリブレーションや基準点座標値に対応付けるGCPの設定を行います。

 

データは使用に応じた画像解析ソフトを使って解析し、3Dモデルや点群データ、オルソモザイク画像などとして出力します。

 

 

■ドローンで測量するメリット・デメリット

 

ドローンは空からの撮影なので、人が入っていくのが難しい場所でもやすやすと測量することができます。

特に豪雨による土砂崩れなどの自然災害や危険区域など、足を踏み入れることで人的被害が予想されるような場所で効果を発揮します。

 

通常の建設現場でも、空から地形データを取得することにより、地形の全体図を簡単に把握でき、二次元の目線では見落としてしまう部分もデータとして計測できます。

 

また、航空機を飛ばす航空レーザー測量や航空写真測量などと比べて安価で準備や施設面などでも手軽に実施できます。

 

データは3Dモデル(三次元データ)化できるので、任意の箇所の断面図を出力したり、あらゆる角度から測量地形の解析が可能です。

 

一方、ドローンは小型の飛行ユニットのため、強風や悪天候では測量できないという弱点があります。

また、機器・バッテリー性能によりますが、空撮測量できる時間に限りがあります。

 

 

ドローンでの空撮測量は、ドローンの発達と共に始まったばかりのテクノロジーと言えます。

それでも、従来の測量と比べて多くのメリットがあり、また、今後の進化、改良が予測されている技術でもあります。

3DレーザースキャナーやMMSと並ぶ3D測量の重要ツールなので、さらなる技術向上を期待しましょう。


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