建機レンタル | 2017年12月27日
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私達の身の回りや日々の暮らしの中では、役に立つ様々な働く車が活躍していますが、その中に塵芥車という業務用の車があります。
塵芥車は、ゴミ収集車やパッカー車などの総称として用いられる言葉で、公的な呼び方になります。
ここでは、用途によって様々な種類がある、塵芥車についてご紹介します。
決まった曜日にやってきて、いつもゴミを運んでいってくれるのがゴミ収集車です。
ゴミ収集車の中でも色々な種類があって、機能に合わせて名称や扱いを細分化することができますが、公的に扱う場合、大きくひとまとめにするために、国土交通省では「塵芥車」と定めています。
少々難しい漢字を使っていますが、よみかたは「じんかいしゃ」です。
塵芥は「じんかい」や「ちりあくた」と読むこともあり、意味としては「ゴミ」になります。
塵芥車は自動車としての区分が特種用途自動車なので、ナンバープレートの地名の右隣に表記される分類番号は8から始まる数字になり、塵芥車やゴミ収集車を指して8ナンバーと呼ぶこともあります。
※荷台脱着式だと普通貨物扱いになり8ナンバーにはなりません
また、ゴミ収集車を製造しているメーカーでは、車の正式名称として、塵芥収集車という名称を用いることがあります。
これらの単語は、全てゴミを集める車のことを意味します。
国土交通省としての用語が「塵芥車」、メーカーとしての名称が「塵芥収集車」、ゴミを集める専用車両の社会的な総称が「ゴミ収集車」、そして名称の由来に二通りの説がある「パッカー車」があります。
「パッカー車」という呼び方は、「ユンボ」や「ファミコン」「ウォークマン」のように、先んじて業界内で一大シェアを築いた商品名が、業界の通称として使われるようになったパターンです。
この由来は、アメリカの老舗トラックメーカーの「PACCAR」(パッカー)からきているという説と、英語の荷造りという単語「PACKER」からだという説の二通りがあります。
塵芥車は、ゴミを圧縮したり、荷箱へ送る機構によって3つの種類に分けられます。
ゴミを一度粉砕・圧縮してから奥の荷箱へと送るのが「プレス式(圧縮版式)」です。
強力なパワーで冷蔵庫やテレビなどの家電やテーブルなどの家具、自転車などを潰すことができるので、粗大ゴミを始め、家庭ゴミや事業ゴミなどの収集、運搬に適しています。
また、回転板によってかき込んでいくのが「回転板式(巻き込み式)」です。
プレス式と比べて、ゴミの圧縮力や押し込む力が弱いので、一般の家庭ゴミや事業ゴミ、木くずなどの収集、運搬に適しています。
私達の生活で最もよく目にするゴミ収集車がこのタイプになります。
最後に、螺旋状のスクリューを備えた円柱型のドラムが回転してゴミを荷箱へと送っていくのが「ロータリー式(荷箱回転式)」です。
汚水が飛び散らず、清掃がしやすいシンプル構造というメリットがあるものの、3タイプの中で最も圧縮力が弱く、荷箱にも多く詰め込めないので、現在はシェアが落ち、使われることが少なくなりました。
以上が塵芥車(ゴミ収集車・パッカー車)の種類と仕組みです。
普段、ゴミ収集車と一括りにしている車にも複数の種類があり、公的な呼び方まであることがお分かりいただけたと思います。
ゴミ収集を行っているシーンを見かけたら、圧縮の方法を観察してみるのも面白いかもしれません。
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