建機レンタル | 2017年11月29日
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建設現場の施工におけるデジタル化がもたらす高効率化というと、情報化施工(ICT施工)が思い浮かびますが、昨今ではクラウドをベースにしたIoT化も注目を集めています。
IoTによって、油圧ショベルやローラー、ダンプトラックなどの「建設機械」と現場管理者・作業員からなる「人」がつながる現場を作れるのがIoT化の強みです。
コマツや日立建機など、名だたるメーカーもIoT化に力を入れているので、ここでは、IoT化の基本的なシステムをご紹介します。
いきなりIoT化と言われても、そもそもIoTが何かをわかっている人は多くないかと思います。
IoTはInternet of Thingsの略で、直訳に近いものだと「モノのインターネット」となります。
様々なモノがインターネットにつながり、ネットワークを活用することで、利便性を高めたり、作業を高効率化したり、新しいビジネスモデルを生み出したり、仕事をその場に留めず全世界的にしたりできます。
製品で例えると、最近大手IT企業から相次いでリリースされているスマートスピーカーやインターネットから絶えず情報を受け取る自動運転車、時計がインターネットにつながるスマートウォッチ、アプリで外出先からも操作できるロボット掃除機などのスマート家電などがあげられます。
建設機械をインターネットにつながるIoT化はクラウドを利用します。
クラウド(クラウドコンピューティング)とは、ネットワーク上(インターネット上)に存在し、稼働するサービスです。
ソフトやハードにあたるものはクラウド上にあるので、ユーザーはサービスを利用するのに特別な機器を購入したり、ソフトをダウンロードする必要がありません。
例えば、かつてEメールを利用するには「Outlook」や「Windows Liveメール」などのメールソフト(メーラー)をインストールして使うのが主流でした。
しかし、現在では、ソフトを必要とせず、クラウド上にあるWebメールである「Gmail」や「Yahoo!メール」などを使う人が多くなっています。
ユーザーはソフトからクラウドに切り替えているのですが、そこに大きな変化の意識はないかもしれません。
クラウドは、インターネットを雲に例えて、雲のようにインターネットの上にあるからクラウドと名付けられたという説がありますが、今では、いつも私達の生活の上にあって、無意識化でも常時存在するサービスとなっています。
では、建設機械がクラウドにつながることで、どのような変化が生まれるのでしょうか。
パワーショベルやホイールローダ、ブルドーザ、大型クレーンなど、世界中にある数十万、数百万台に及ぶ建機がネットワークでつながれ、常時遠隔監視、遠隔制御できるようになります。
これにより情報や技術の共有が可能になり、例えば、初心者にパワーショベルを扱わせても、ガイド情報を伝えたり、タッチパネルの簡単操作にすることで作業内容によっては熟練工と同等の作業を可能にします。
ネットワークからの情報伝達により、作業の効率化や人員削減の実現、安全性向上までが可能になるのです。
また、建機の稼働状況をコンピューターがリアルタイムで監視し、少しでも動きに不自然な部分があれば故障を予測することができ、突然の故障による工期の遅れを防げます。
GPSによって建機を管理することで、盗難時は遠隔操作によってエンジンを切ったり、すぐに場所を特定することも可能です。
IoT化では、コマツが自社のシステム「KomConnect(コムコネクト)」を持ちながら、さらなるIoTシステムとして、自社製品以外の建機など、建設業務に関与するあらゆるモノをつなぐプラットフォーム「LANDLOG」(ランドログ)の提供を開始して、リードしています。
またその他のメーカーからも、日立建機の「Solution Linkage Mobile(ソリューション リンケージ モバイル)」、キャタピラー社の「CAT CONNECT SOLUTIONS」、竹中工務店の「クラウド遠隔管理システム」などが提供され、建機業界ではIoT化の競争が激化しています。
今後もIoT化により、建機はますます便利に効率的になっていくことが予想されるので、今のうちにその流れに乗っていくことを意識しておくことが大事でしょう。
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