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橋梁の施工方法と活躍する建機

建機レンタル | 2017年11月29日

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川の両岸を繋ぐ橋梁(きょうりょう)は、我々の交通にとってなくてはならないものです。

また、川に限らず、海峡を渡る橋や、深い渓谷を望む山と山の間に掛けられた橋など、車や鉄道にとって橋は無くてはならないものです。

 

普通に生活していると、橋はそこにあって当然のもののように感じてしまいますが、知らないうちに工事が進められ、橋はかけられているのです。

 

ここでは、橋梁の施工方法と活躍する建機について説明します。

 

 

■最も一般的で工費が安く、工期も短い「トラッククレーンベント工法」

 

橋を造る際に最も一般的な工法です。

 

予め造っておいた橋脚の他に、移動式クレーン(トラッククレーン又はラフタークレーン)を使って橋の本体となる上部工を載せるための鋼製ベント(仮受け台)を設けます。

 

橋桁になる架設桁(かせつげた)はブロック状になっていてトラックやトレーラーなどで運びます。

 

それらを移動式クレーンでベントの上に載せて架設し、ボルト又は溶接によって連結し、高さを調節したり、弓なりにするキャンバーの調節などをします。

 

架設桁の連結が終わったら、ベントを解体して終了です。

 

 

■橋の下が流れの強い川だったり深い谷間の場合は「ケーブルエレクション工法」

 

橋の下にベントを設置出来ない場合は、橋の両岸に移動式クレーンなどで鉄塔設備とアンカーブロックを設置します。

 

橋の架設部材(アーチリブ)はケーブルによって下ろしていくのですが、斜めに引っ張るのが「斜吊り」、ケーブルクレーンを使って垂直に吊るすのが「直吊り」と呼ばれます。

 

桁の全てが架設され、結合されたら完成です。

ケーブルエレクション工法では、橋脚で橋を支えられないような場所に用いられるので、必然的にアーチ橋を造ることが多くなります。

アーチ橋はアーチ部が下部にあって支えになるタイプと、アーチ部が上部にあって橋桁を吊下げるタイプの2タイプがあります。

 

 

■橋桁を順次送ることから名付けられた「送り出し工法」

 

こちらもベントが設置出来ない場合の工法です。

 

ケーブルエレクション工法では深い谷や流水部の現場で用いられますが、こちらは道路、鉄道などが橋の下にある場合によく採用されます。

 

ケーブルエレクション工法が上から吊る方法だったのに対し、「送り出し工法」は橋桁と水平に、橋体を橋の未架設部分へと送り出していくやり方です。

 

送り出しにも色々な種類がありますが、手延機を使う「手延式」の施工手順は、ベースとなる既設の桁上か仮設の軌条桁上で、送り出す桁本体の地組や手延べ機を組み立てます。

手延べ機を目標位置まで到達させたら、橋桁を送り出し、送り出した後に連結したり、本来の橋体設置位置へと降下させたりします。

 

また、架設桁上に台車や吊下げ装置(門構)を設置して、吊下げながら水平移動させて目標位置まで橋桁を運ぶ「架設桁工法」もあります。

 

 

そのほかにも、船舶型クレーンで組み立てた大ブロックを吊り上げて架設する「フローティングクレーン工法(大ブロック工法)」、桁上にトラベラークレーンを組み立てて架設する「トラベラークレーンベント工法」などもあります。

橋は、架設場所の立地条件により色々な工法で作られています。橋の建設現場を見る機会があったら、どの方法で作業しているかに注目するのも面白いかもしれません。

 


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