建機レンタル | 2017年4月19日
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一般家庭の電気料金は、契約アンペア数に応じた基本料金と電力量料金の合計で請求されますが、工場のように高電圧を利用する場合は、最大需要電力(デマンド値)を元にした契約電力によって基本料金が決まります。
このデマンド値を下げることが、電気の基本料金を下げることになり、電気料金を安くすることにつながるのですが、これら「デマンド値・契約電力・基本料金」の関係はどのようなものなのでしょうか?
電力会社から請求される電気料金の内訳は、基本料金と電力量料金の2つとなります。
工場などの高圧受電の場合の「基本料金」は、過去1年間の最大需要電力(デマンド)を参考にした「契約電力」に応じて決まり、電力量料金は実際に使用した電力量に応じて課金されます。
【電気料金の式】
電気料金=基本料金(契約電力に応じる)+電力量料金(使用電力量に応じる)+消費税
では、基本料金を決める最大需要電力(デマンド値)とはどのような数字なのでしょうか。
これは、電力会社が設置した30分最大需要電力計によって計測される、30分間(デマンド時限)に使われた電力から求められる平均使用電力(単位kW)のことを指します。
毎時0分~30分、30分~60分の間で計測されるもので、0~15分までに400kW、15分~30分までに200kWの電力を消費した場合は、平均の300kWがデマンド値となります。
契約電力を決める際は、デマンド値の中から過去1年で最も大きい値を基準にします。
つまり、普段は平均300kWしか使わなくても、夏場だけデマンド値が600kWになった場合、電気の基本料金は600kWを基準に設定されてしまうのです。
さらに、一時的にデマンド値が700kWになってしまった場合、契約電力を超えることになり、契約超過金を支払わなければいけなくなります。
工場などの高圧受電の契約では、デマンド値をいかに抑えるかが電気料金の引き下げにつながるのです。
デマンド値を抑える具体的な方法ですが、発電機やエンジンコンプレッサーを使ったやり方があります。
無鉛ガソリンや軽油を燃料に発電をしてくれるこれらの機器は、電力を消費しません。
工場での対策としては下記のような方法が挙げられます。
使用電力のピーク時に発電機で電力を供給、電力の消費量が多いコンプレッサーを、工場内の電力使用量が一番高くなるタイミングに合わせてエンジンコンプレッサーを使用することによりデマンド値を抑えられ、電気の1年間の基本料金を抑えることができるのです。
このやり方は、夏場などデマンド値が跳ね上がる時期が決まっている工場などでは非常に有効なコストカット方法になるので、自社の電力消費のピークを見極め、効率よく電気料金を安くするために参考にして頂けたらと思います。
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