建機レンタル | 2017年3月27日
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道路や建物などに使われ、建設土木工事の現場では欠かせない建築材料がコンクリートです。
かつては、現場でセメントや砂利、水などを混ぜて練っていましたが、現代では、柔らかく品質が良い生コンクリート(生コン)を工場で作ってから現場まで運び、「打ち込み」と「締め固め(締固め)」を行って、施工を行います。
工場からコンクリートミキサー車によって運ばれた生コンは、ポンプを使ってコンクリート施工する場所に流し込む「打ち込み」を行います。
それから、コンクリートに振動を与える「締め固め」を行うのですが、これは、コンクリートが十分な性能を発揮し、型枠の隅々まで行き渡る、などの目的をもって実施します。
ポンプで型枠内に圧送(打ち込み)されたコンクリートに振動を与えると、コンクリート内でどのような現象が発生するのでしょうか。
実はコンクリートは運搬時と型枠への流し込み時に気泡(エントラップドエア)が混入してしまいます。
振動という方法によってこの余分な気泡を排除し、砂などの骨材やセメントなどが均一化され、コンクリート本来の強度・水密性・耐久性を引き出すことができます。
また、振動によって型枠内に均一的にコンクリートが充填され、鉄筋の付着力が増加し、見た目にも美しく仕上がります。
柔らかい生コンクリートの登場以前は、硬練りコンクリートを突き棒や木ダコで突き・押し固めるという大変な作業が必要でした。
しかし、現在の生コンクリートに対しては、バイブレータを使用して高周波の振動を与え、気泡を追い出して、適切な状態にできるのです。
コンクリート内部に振動機を挿入するのが「内部振動方式」です。
高周波フレキ(バイブレータ)などを高周波インバータやエンジンなどに接続して振動を発生させます。
逆に、型枠外側から振動を与えるのが「型枠振動方式」です。
振動モータやアイロンなどが使われ、建物の壁や内部振動機が使えない場所などを対象に使われます。
また、道路舗装や床などの表面の締め固めには「表面振動方式」が用いられ、パワートロウェルやコンクリートタンパーが使われます。
以上が、コンクリート(生コン)の締め固めの目的や方法についてです。
場所などの条件によって使う機材が異なるので、使用の参考にして下さい。
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