建設機械レンタル - ワイデック - 株式会社ヨシカワ

建機レンタルについて

情報化施工のメリット・デメリットについて

建機レンタル | 2017年3月1日

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建設現場の「施工」プロセスにおいて、ICT(情報通信技術)をブルドーザや油圧ショベルなどの建機と連動させて効果を発揮するのが情報化施工です。

 

国土交通省も導入を推奨し、現場では効率化や施工の精度アップ、安全性の確保など、様々な効果が出ています。

 

メリットばかりが目立つように感じる情報化施工ですが、実際の所、メリット・デメリットはどのようなものがあるのでしょうか?

 

 

■効率・精度・安全性のメリットは同時に実現

 

従来の施工現場では、作業員による座標計算、測量、丁張り、施工、検測、品質管理などの工程を経ていました。

 

ところが、建機にデータを送信し、自動で作業をコントロールする情報化施工の導入により、建機に衛星からの位置情報や地上のトータルステーションからの測量情報などを与えれば、建機が自機の位置と設計の位置を把握し、掘削などの作業を自動で行えるようになりました。

 

このICT(情報通信技術)を活用した情報化施工により、人力で行っていた測量、丁張り設置、検測など不要になり、高い効率・精度・安全性を一挙に実現しました。

 

 

■人員の削減や工期の短縮なども可能

 

従来の作業の削減は、人員の削減を可能にし、工期も短く設定できます。

 

また、建機の稼働率向上は二酸化炭素排出量も抑え、環境負荷低減というメリットもあります。

 

建設現場以外でも、設計をデータで視覚化して設計が改善できたりシミュレーションが可能だったりと設計の最適化が図れます。

 

データを電子的に蓄積することや、書類作成の簡単・簡素化も可能で、事務的な面でも効果が高いものとなっています。

 

 

■良いことずくめではない情報化施工のデメリット

 

便利な情報化施工のシステムですが、弱点などもあります。

 

機器面では、無線通信に頼るため、通信が途切れてしまうような環境下では効果を発揮できません。

 

また、機器が故障、GPS精度の低下などが発生した場合は、代替機の用意が簡単ではなく、作業そのものが完全に停止してしまいます。

 

完全に情報化施工が確立した現場では、測量を行うことやブルドーザや油圧ショベルなどを扱う作業員・オペレーターのスキルは重要ではないために技術の習熟が進行しません。

 

そのため、一度システムがダウンすると、システムありきの段取りを行っているため、情報化施工実施前よりもさらに低効率となり、工期が延びてしまう可能性が考えられます。

 

また、導入コストはこれまでの建機へのコストにプラスされるので、増加します。

 

頑丈で動き続ければ良い建機という前時代的なものではなく、システムも技術の進歩に併せてアップデートしなければいけないので、維持費的な面でもかさんでしまいます。

 

 

以上が情報化施工のメリット、デメリットです。

 

情報化施工は従来の作業とくらべて段違いに効率が良く、便利なシステムです。

 

コスト面のデメリットはありますが、それを補って余りあるほど利点の方が大きいので、導入は現場にとって大きなメリットになるといえるでしょう。


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