建機レンタル | 2017年1月19日
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油圧シリンダーで動く大きなアームを持ち、エンジンとキャタピラーなどで自走でき、運転室が付いている建設機械(建機)を油圧ショベルと呼びます。
アームの形状や取り付けるショベル(バケット)によって様々な現場、用途で使い分けができ、そのため、正式名称から通称まで様々な呼び方をされます。
現場で言われて混乱することがないように、代表的な名称についてご紹介しましょう。
キャタピラーやホイール付きの本体があり、そこからブーム・アームが伸びて先端に多機能なショベルが付いている建設機械を「油圧ショベル」と言います。
油圧とは、液体でエネルギー伝達するシステムのことを指し、油圧シリンダーで駆動するアームやショベルを備えることから油圧ショベルと呼ばれます。
油圧ショベルについては、各建機メーカーの商品名が通称となり、その呼び方はバラバラでした。
そのため、社団法人日本建設機械工業会が統一名称として「油圧ショベル」を提唱し、各メーカーもそれに従うという形で現在定着しつつあるのです。
油圧ショベルの代表的な名称として「パワーショベル」があげられます。
これは元々、日本最大の建設機器メーカー小松製作所の商品名だったもので、その流通量の多さから油圧ショベルの別名として定着しました。
現在でも小松製作所の製品にはパワーショベルの略称である「PC」が使われ、名残が見られます。
パワーショベルと並び、油圧ショベルを指す言葉として広く知られているのが「ショベルカー」です。
実はパワーショベルが商標登録されているために、それを避けるために油圧ショベルを別の言葉で表現したのが「ショベルカー」になります。
元はフランスの建機メーカーSICAM(シカム)社の商品名で、技術提携した新三菱重工(現・三菱重工業)が国産商品として販売する際にも「ユンボ」の商品名で販売開始しました。
「ユンボ」はその性能の高さから、建設・土木業界で多く利用され、油圧ショベルの代名詞の一つになりました。
現在は建機レンタル企業レンタルのニッケンが「ユンボ」の商標登録を行い、掘削機の紹介で「ユンボ標準」や「ミニユンボ クレーン機能付」などとして使っています。
ショベルの作用面が手前を向いていて、オペレーターに向かって引き寄せるように作業できる油圧ショベルをバックホー(バックホウ)やドラグショベルと呼びます。
地表より下の掘削に適している建機で、一般的にはバックホーという名称が広く使われており、国土交通省の表記ではバックホウというように音引きではなく言葉の最後がウになっています。
以上が、油圧ショベルの様々な名称とその成り立ちなどになります。
建設・土木業界では、意識して厳密な使い分けをすることはありませんが、大まかな分類はお分かりいただけたと思うので、現場によって上手く使い分けてはいかがでしょうか。
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