建機レンタル | 2016年9月29日
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工事現場では、大きな騒音が発生することが当たり前であった昔と比べて、最近は比較的周辺環境に配慮がなされるようになってきています。
工事初期段階でも、バイブロハンマーと呼ばれる機械で杭の打ち込みを行っており、
建物が密集しているエリアでは重機で叩いて杭を打ち込むこともほとんどなくなりました。
バイブロハンマーは、建設工事において、杭やシートパイルを打ち込むときに使われる杭打ち用の建設機械であり、杭やシートパイルなどを振動させながら地盤に打ち込んでいく工法に用いられています。
打ち込み用の杭打機では、打ち込み時にかなりの騒音が発生することになりますが、
このバイブロハンマーを用いた工法であれば、大きな騒音が発生することもないので、まわりに建物が密集しているような場所に向いています。
バイブロハンマーの原理としては、シートパイルなどに微振動を加えることで、先端抵抗や杭等の周辺摩擦抵抗を一時的に減らして、打ち込みを行っているものとなります。
建築工事では、工事の初期段階である山留工事や杭打ち工事のときに活躍しています。
杭やシートパイル、親杭横矢板工法の親杭などを打ち込みの際に使用されるバイブロハンマーには、油圧式と電動式という種類があります。
電動式に比べて油圧式は、打ち込み時の振動を小さく抑えることができ、騒音も小さくなるので、周辺環境に特に配慮する必要がある工事現場で採用されることとなります。
電動式にも種類があり、電動式普通型、電動式高周波型などがあり、油圧式には油圧式可変ピストンシリンダー型や油圧式可変超高周波型などがあります。
工法ごとに打ち込みのしやすさ、周辺環境への騒音振動の発生具合、コストなどが異なっているので、現場の状況に応じて、工法を選択することとなります。
また、そのほかにウォータージェットを併用してシートパイルや杭などを打ち込みしやすくしているものもあります。
バイブロハンマーは、打撃工法と比べると、騒音振動の発生は抑えることができますが、周囲に住宅街があるようなエリアなどでは、バイブロハンマーであっても騒音や振動には配慮することが求められます。
なるべく、騒音などが発生する時間を少なくするような工事計画を立てることも重要です。
使う機会は、騒音等が少ない油圧式可変超高周波型のバイブロハンマーを用いるのも良いでしょう。
騒音や振動が一定の大きさ以上になる場合には、特定建設作業実施届をきちんと役所に提出することも当然必要になります。
特定建設作業となる場合には、工事を行うことができる時間が決まっているのできちんとそれを順守することが大切です。
工事を行っている以上、音が全くなくなることは難しいので、近隣への挨拶まわりをきちんと行っておくことも大切になります。
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