林業 | 2018年8月6日
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一時は就業人口の減少により業界全体で危機感のあった林業ですが、近年林業就業者は増加傾向にあり、各地で実施されている「緑の雇用」の就労セミナーや説明会では多くの若者が列をなして林業の話を聞きに来ていると言います。
林業は誰でも就ける仕事なのでしょうか?
林業に向いている人の特徴などを見てみましょう。
「林業ってどんな仕事か?」と問われると、誰しも「木を切る」「木を育てる」などをイメージすることでしょう。
実際に林業での実務は、苗木を植え、若木の下草を刈り、枝を落として余計な木を間引きし、木材用の木を伐採することですが、育てているのは「木」ではなく「森」なのです。
健全な森は良質な木材を生み出すだけでなく、森の持つ涵養機能の効果で豊かな水を育み、二酸化炭素を吸収し、土砂災害なども抑止する力を持つという事が広く知られてきています。単に林業に興味を持ったからという人もいますが「自分の手で森をつくりたい」という意識の高い人が増加してきている傾向にあります。
若年層の間で環境に対する意識が高まり、「低炭素社会」や「自然共生社会」を考えた際に、一番の近道が「林業」です。若年層の林業就業支援制度でもある「緑の雇用」のセミナーなどがあり、林業に就職したい人達の追い風となっています。
林業に向いている人はまず「自然を愛する人」です。山や自然が大好きで、何時間いても平気、もしくは虫や気候の変化にも対応できるタフな精神力が必要です。土地によっては厳しい自然環境の中で、体力を必要とする作業もあるでしょう。
もちろん、ただ自然が好きなだけで勤まる仕事ではありません。これから先に続く林業の未来を見据え、ドローンなどのITを駆使したスマート林業で全国の森林のデータを集めて森林管理に役立てたり、地域の地産地消産業と手を組んだ第六次産業を視野に入れるなど、創意工夫もできる柔軟さも必要となってきます。
とにかく林業に関わりたい、森を守りたいという強い意志とモチベーションを持っている人、自然を愛し、環境への意識が高く、精神的にも肉体的にも前向きでタフな人、なにより林業を自分の生業として生きていくという明確な強い信念のある人が、これからの林業に向いている人と言えるでしょう。
林野庁 緑の雇用
http://www.rinya.maff.go.jp/j/routai/koyou/
森では働く~「緑の雇用」制度などの活用~
http://mori-zukuri.jp/kurasu/hataraku
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