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永久凍土とは何か?永久凍土が溶ける原因と影響について

林業 | 2018年6月28日

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その名前を聞いただけで寒さとロマンを感じてしまう「永久凍土」は、土の中の水分が寒さで凍った状態の土壌を指します。

 

本来なら溶けるはずのない永久凍土が世界各地で溶けてしまっているその原因や影響を探ってみました。

 

 

■永久凍土とは

 

永久凍土の定義は「土壌の温度が0度以下(氷点下)の土地でその状態が冬から夏を経てまた次の冬になるまでの間続いている土地」とされています。

 

「永久凍土」とは言いますが、厳密には2年間氷点下であれば永久凍土と認識されるのです。

凍っているのは土ではなく土に含んでいる水分です。凍った水分は地中深くなると地表の温度の影響を受けなくなってしまうので、氷は解けることなくずっと凍ったままになります。この状態が「永久凍土」と言われるゆえんとなっています。

 

永久凍土というとアラスカやロシアなどの極寒の地域をイメージしますが、実は日本にも北海道の大雪山や富士山の山頂あたりなどにも存在します。

 

永久凍土には「連続永久凍土」と「不連続永久凍土」に分かれます。シベリアやアラスカなどのいわゆる極寒地帯では地表からいきなり凍っている「連続永久凍土」であり、日本に点在する永久凍土は、地表の「活動層」の下にある「不連続永久凍土」タイプになります。

 

 

■永久凍土の溶ける原因

 

近年、世界各地の永久凍土ではある異変が現れています。

溶けないはずの永久凍土からマンモスの骨や氷漬けの子マンモス、ケブカサイの子、三万年前のウイルスなどが次々と発見されているのです。

 

永久凍土が溶ける原因は地球温暖化の影響と言われ、その現象は「凍土融解」とも言われています。

凍土融解は地球温暖化の指標ともなり、永久凍土の深度を計測することにより判明します。

本来年間平均気温が-5℃以下ならば永久凍土が溶ける事はあり得ないのですが、アラスカなどでは過去四年間の平均気温が上昇し続けており、凍土融解に歯止めがきかない状態となっています。

 

二酸化炭素の排出による気温の上昇やオゾンホールによる環境破壊の影響が大きく現れていることとなります。

 

 

■永久凍土が溶けた後の影響は?

 

永久凍土にはメタンハイドレードが多く含まれています。凍土融解が進むとメタンハイドレードが放出されてしまいます。

 

メタンハイドレードは地球温暖化を加速させる物質ですので、大量の凍土融解が起きるとその分大量のメタンハイドレードが放出され、大気中の炭素を上回り気温が上昇するきっかけを作ってしまいます。

 

また、近年の研究では永久凍土に大量の水銀が含まれている事が判明しました。特に大気と海流の動きによって水銀が集まりやすい北極圏に住む住民たちは、水銀の含んだ土壌や水で育った生き物を狩猟して食糧としているので世界有数の血中水銀濃度が高くなっています。

 

このように体内に蓄積されやすい水銀は、これまで永久凍土によって封印されてきていましたが、凍土融解により多くの水銀が地表に流れ出る可能性が指摘されています。

 

これ以上の凍土融解を招かないためにも、地球温暖化の防ぎ、少しでも地球の温度を下げて環境を良くする必要があります。

日々の暮らしで少しずつでもできることから始め、地球環境の為に一歩踏み出しましょう。

 

 

永久凍土は地球温暖化で解けているのか? アラスカ調査レポート

http://www.cger.nies.go.jp/cgernews/201710/322001.html

 

北極圏の永久凍土に水銀、推定5700万リットル

http://natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/news/18/020800059/

 

凍土融解(永久凍土)による環境破壊

http://eco.macanow.com/ground/frozen_ground_dissolution.html

 

アラスカの永久凍土2070年までに一部解け始める可能性

www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-34600463

 


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