林業 | 2018年5月30日
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間伐材や伐採した木材の搬出には路網の整備が必要です。ここでは森林作業の為に必要な「森林作業道」についてご説明します。
■森林作業道とは?その特徴について
林業では造林、間伐、丸太生産の為の伐採で森林に出入りするために「路網」を作設しなければなりません。
路網には一般的な公道としても利用される「林道」、林業規程に基づく特定の人が森林作業のために利用する「林業専用道」、林業規程によらない道で森林作業のために特定の林業従事者が使用する道路を「森林作業道」があります。
森林作業道の特徴は、高性能林業機械の走行を想定して作られたもので、森林作業道を走行する車両には2t積程度の小型トラックを含み、森林所有者は林業事業者などによって管理されます。
森林作業道の特徴は「低コスト」「耐久性」「壊れにくい」ことにあり、例え壊れても簡単に修復して復旧できるように考慮されて作設されています。
林業を活性化するためには森林を健全な状態で維持してゆくことが前提です。
そのためには定期的な森林の手入れや間伐などを適時実施していかなければなりません。
しかし森林に入るにしても、間伐した山から木を運び出すにも路網整備がしっかりしていなければ適切な作業は困難になります。
近代林業では林野庁の後押しもあり、グラップラーやフォワーダなどの高性能林業機械を導入する森林が増えています。
林業経営を円滑に実施するためにも間伐した木や伐採した木を搬出するためにも、森林作業道は必要となります。
ここで重要なのは単なる林業作業道ではなく、低コストで自然に優しく、雨風でも崩れることのない安全な森林作業道を作ることです。
林業作業道を作る場合は、まず山土場から尾根部分まで蛇行しながらコースを取ります。その時に、支障となる木を少なくなるように配慮し、岩場や水の出そうなところは避け、風倒被害のでないように最低限の伐開幅で森林作業道を作ります。
山によって違いがありますのでこの限りではありませんが、まずは後々問題が起こらないよう安全に作設することを目的とします。
また、伐開した際の支障木は林業作業道の路肩工、山肌への丸太組み、土質の悪いところや湧き水などの所に配置します。
こうすることにより土砂災害を防いだり、弱点を補ったりすることが可能です。
安全対策としては日々のメンテナンスも重要です。特に雨水は地盤のゆるみへの影響となるので、雨水は道路から逃がして水切りをします。また広葉樹株の芽かき、くずれた切土への対処など、細かい箇所もチェックすることが森林作業道を安全に使用する為のポイントです。
低コストで森林にやさしい作業道
http://www.pref.tokushima.jp/_files/00099004/teikosutodesinrinnisayashiisagyodo.pdf
災害に強い森林作業道解説の手引き
https://www.pref.miyagi.jp/uploaded/attachment/344446.pdf
森林作業道とは?
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/sr/srs/zourin/sagyoudou.htm
林道・林業専用道・森林作業道
http://www.rinya.maff.go.jp/kinki/seibi/romou_seibi/1_.html
森林作業道とは?
http://www.rincon.or.jp/sagyodo/1_20170405.pdf
森林作業作設ガイドライン
http://www.rinya.maff.go.jp/j/seibi/sagyoudo/pdf/1gaidorain.pdf
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