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森林は地球温暖化防止にどんな役割を果たしているか?

林業 | 2018年4月24日

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森林が地球温暖化防止に役立っているのは、「二酸化炭素を吸収する」機能があるからです。

 

具体的にどのようなサイクルで地球温暖化防止に役立っているのでしょうか?

二酸化他酸素の吸収、蓄積量などと併せてご説明します。

 

 

■森林は地球温暖化防止に貢献している

 

地球温暖化の大きな要因の一つに「温室効果ガス」が挙げられます。温暖化への影響が大きいのは空気中の二酸化炭素濃度と指摘されていますが、その過分な二酸化炭素を吸収し酸素へと循環する森林の機能は地球温暖化への抑止力として期待されています。

 

森林はたくさんの樹木によって構成されていますが、その木の一本一本は自身の成長のために二酸化炭素を一斉に吸収します。

 

樹木が光合成で吸収する二酸化炭素は排出する酸素より多いので、たくさんの樹木が光合成をすればその分、多くの二酸化炭素を吸収することになり、結果的に大気中の二酸化炭素の減少へとつながるのです。

 

もちろんこれ以上の二酸化炭素を増やさないためには、排気ガス規制などを世界規模で取り組む必要もあります。

 

 

■森林には二酸化炭素を吸収する機能がある

 

樹木の光合成により大気中の二酸化炭素が吸収され、酸素が排出されることは前述しましたが、樹木が健全に光合成を行うためにはそれをはぐくむ健全な「土壌」が必要となります。

 

光合成とは樹木が吸収した二酸化炭素の「炭素」部分を有機物、つまり栄養として幹や枝に蓄え、樹木の成長に不要な「酸素」外に放出する、というからくりになっています。

 

実は木の成長に必要な炭素量は大気中の二酸化炭素ばかりではなく、樹木の根元にある土壌から吸収する炭素量も重要です。

 

土壌にある落ち葉や草の根、腐敗した有機物から発生した炭素が土壌に移動し、樹木はそれも栄養源とするのです。

 

健全な土壌で育った健全な木は、さらなる成長の為により多くの二酸化炭素を吸収するようになるため、木だけでなく土壌も含めた「森林」全体が二酸化炭素を吸収するために役立っているのです。

 

 

■森林の二酸化炭素の吸収量と蓄積量はどれくらい?

 

戦後に植えられ、現在成熟期を迎えている80年生の杉の人工林にある樹木一本が、一年間に吸収する二酸化炭素の量は約14キログラムと言われています。この杉の木が160本からなる森林が吸収する二酸化炭素は約2300キログラムで、この量は自家用車1台から排出される一年間の二酸化炭素量と同等と言われています。

 

単純計算で日本の森林が1年間に貯蓄する二酸化炭素の量は、約8300万トン程度と考えられています。

 

ただしこれは「手入れが行き届いた人工林」と条件とするものであり、枝打ちや間伐など手入れの行われていない荒れた人工林では二酸化炭素を吸収する力も炭素を蓄える力も激減するので、林業による人工林の手入れは地球温暖化防止の為にも必要なこととなります。

 

 

林野庁

 

・森林は二酸化炭素を吸収し、地球温暖化の防止に貢献しています

http://www.rinya.maff.go.jp/j/sin_riyou/ondanka/con_2.html

 

・森林はどのくらいの量の二酸化炭素を吸収しているの

http://www.rinya.maff.go.jp/j/sin_riyou/ondanka/20141113_topics2_2.html

 

・森林の地球温暖化防止機能について

http://www.rinya.maff.go.jp/j/sin_riyou/ondanka/con_5.html#q1

 

・【豆知識 森林はどのくらいの二酸化炭素を吸収しているのでしょうか】

http://www.rinya.maff.go.jp/kids/study/function/kyuusyu.html

 

・CO2吸収源としての森

http://watashinomori.jp/study/basic_04-2.html

 


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