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人工林の育て方にはどのような特徴があるのか

林業 | 2018年2月27日

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日本は「森林大国」です。森林は「人工林」と「天然林」に分類されますが、それぞれ育成方法も目的も違います。人工林の育て方にはどのような特徴があるのでしょうか?また天然林との違いは?

 

■人工林の目的と育て方とは

 

「人工林」とは人の手によって植林され、管理された林や山を指します。

日本の国土には森林が約2,500万ヘクタールありますが、そのうち約1,000万ヘクタールが人工林です。

 

人工林を育成する目的は「木材の収穫」のためであり、伐採によって収穫された木材は製材加工されて国内に流通します。

 

人工林を育てるためには植栽→下刈り→枝打ち→間伐→伐採に至るまでいくつかの作業工程がありますが、幼い苗木から収穫できるまでの大木に育つため非常に長い年月を要します。

 

木材の収穫にあたる「伐採」に至るまで単に「木を育てる」だけでなく、木が健全に育つための人工林の環境づくりにも気を配らないといけないので、「健全な人工林」を作るということは自然環境保全の役割も担っています。

 

 

■天然林の目的と育て方とは

 

「天然林」とは人の手を介さずに発生し、その場所に昔から存在している森林や山を指します。いわゆる「里山」や「鎮守の森」などと言われている場所です。

 

あまり人の立ち入らない、立ち入る事が出来ない場所にある事が多く、場所によっては世界遺産や自然遺産に認定されている山もあります。

 

自然に存在している事が天然林の姿であるため、一から育てるわけではありませんが、例えば荒れはてた里山に手を加えて里山本来の涵養機能を回復させたり、土砂災害などによって崩れた場所を保全したりなど、必要に応じて人の手を加え元の天然林に近い形で復元したりします。

 

 

■人工林と天然林の目的と育て方の違いとは

 

人工林は木材収穫のための森林、天然林は昔から存在している森林と、人工林と天然林はそもそもの生い立ちが違います。

 

森林を構成している木の種類にも違いがあり、人工林の場合は建築素材などで知られている「スギ」「ヒノキ」「マツ」などの針葉樹が一般的です。一方で天然林の場合は「ブナ」「ナラ」「サクラ」など広葉樹が多い事が特徴です。

 

常に人の手で管理し、製材加工しやすいようまっすぐに育てる杉などの針葉樹と違い、天然林の広葉樹は人の手が加えられないまま百年単位で長生きをしている木もあります。

 

人の手が加えられているかそうでないか、人工林と天然林の違いはそこにあります。

このような人工林と天然林が織り交ざり合い、日本の国土は豊な森林に恵まれているのです。

 

森林・林業学習館

https://www.shinrin-ringyou.com/forest_japan/jinkou_tennen.php

 


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