林業 | 2018年2月27日
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森林破壊はどのようにして起こっているのでしょうか。
主な原因とその影響、現在なされている対策についてご説明いたします。
かつては地球上にある陸地の30%以上が豊な森林でした。森は適度な温度ときれいな空気、そして清浄で栄養たっぷりの水を貯え、川となって海に還元していました。しかし、人口が増え、宅地や農地として森林が開拓され、やがて木材や紙材など「木」を由来とする素材の需要が高まり、先進国がアマゾンや東南アジアの森林を次々と商業伐採で丸裸にしてしまいました。
これらの森林は新たに植林されることもなく、荒廃の一途をたどっているため、大規模な地域で本来の森林による多面的機能、異常気象や土砂災害などを引き起こしています。
このように世界中の森林が、根こそぎ破壊されているのが森林破壊の原因となっています。
日本は有数の森林大国で、林業で国産材の生産もしていますが、海外からの木材や資材の輸入も多い国です。森林破壊=割りばしというイメージがついた時期もありましたが、商業伐採で伐採された木は割りばしだけでなく、トイレットペーパーや紙パック、ティッシュペーパー、本、雑誌、包装紙などで多く利用している「紙材」としての木の利用が多いのです。
また、植物油などの原料もパームなどの木を由来したものが主です。
このように日本人が便利に使っている日常生活品の中でも、海外の木を伐採して作られたものがたくさんあります。
このまま森林破壊が続くと現在世界中で起こっている、大型台風や竜巻の発生、豪雪や猛暑、大洪水などの異常気象が引き続き起こりうる可能性があります。また、大量の二酸化炭素を酸素にするチカラがないため地球の温度が上昇し、いわゆる「地球温暖化」が進行します。
南極の氷が溶けて海面が上昇し、海抜の低い地域が水に飲まれる危険性や、乾燥地帯の砂漠化がさらに拡大する恐れもあります。
このような地球の異常は干ばつや凶作など人の暮らしにも大きく影響します。
森林破壊をいきなりストップさせることは難しいですが、荒れた地に再び緑を植えることは可能です。世界中のNPO法人が、植林活動を行っており、環境意識の高い人たちの手によって再び緑をよみがえらせようとしています。
このように地道に緑を再生することで、未来への遺産として豊かな森林が残る希望が世界中の荒地に芽生え始めています。
ネットワーク地球村
http://www.chikyumura.org/environmental/earth_problem/deforestation.html
+地球温暖化
http://www.plus-ondanka.net/a18_sinrin.html
農林水産省
森林破壊が進むと地球はどんな影響をうけることになるのですか
http://www.maff.go.jp/j/heya/kodomo_sodan/0504/01.html
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