林業 | 2018年1月31日
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木を育て森林を作るためには「植林」は必要不可欠な行程です。
林業において植林する木の種類にはどのようなものがあるのでしょうか?
木の種類や役割についてまとめてみました。
・杉(すぎ)
まっすぐ通る木目と加工しやすい柔らかさが特徴で、日本で最も多く植林されている樹木です。
家づくりの素材として古くから植林されている杉ですが、単なる使いやすい材木というだけでなく、柱や貫などの構造材、天井や壁や床などの内装材、ふすまや障子などの建具材として汎用性が高いことでも知られています。国産材としては手の届きやすいリーズナブルな価格でもあります。
・檜(ひのき)
柔らかくて軽いばかりでなく、強度と耐久性が高く、乾燥に強い優良材である檜は「狂いがない」素材としても知られています。家の素材としては申し分のない檜は、杉の次ぐらいに植林されていますが、成長が杉の倍ぐらいかかるため「総檜造りの家」と言えば高級な家の代名詞と言われています。
・檜葉(ひば)
檜葉は腐りにくく耐水性も高い事が特徴です。耐久性が高い秘密はヒノキチオールという精油成分のおかげで腐朽菌にも強く、シロアリなどの害虫にも強い事が特徴です。家の素材としては家の土台や浴槽などに利用されています。
・松(まつ)
松は「松ヤニ」という成分が多く含まれていますが、松ヤニのおかげで材にねばりがあり、圧縮に対しての強度が期待されるので梁などに利用されています。湿度に弱いため伐採をするのは秋から冬にかけて実施されます。
・欅(けやき)
木目が美しい欅は建材よりも家具などに使われる広葉樹の素材です。
重くて硬い素材ですが、曲げに強い弾力性を持つため、優良素材と言われています。
ひと昔前までは、例えば杉なら肥沃で日当たりの良い中腹以下に、中腹以上には檜を植林し、峰部分には松や広葉樹を植林していました。峰部分に広葉樹を植える理由は、峰部分から落ち葉を落として、峰より下の土を豊かにするためという目的がありました。
しかし近年では改めて広葉樹を植える事はせず、自然に生えている広葉樹を、森に栄養を与えるための役割として伐採せずにとっておく傾向にあります。
また、山の環境に合わせて育てる樹種を選択したり、環境に合わせて施業ベースを変えてゆく「針広混交林」に切り替えている山もあります。
「花粉症」の原因として快く思われていない杉は、日本の林業の中で一番多く植林されている木であり、建材としても必要不可欠な素材です。そんな中、植林事業を行っているハウスメーカーや自治体などでは「花粉が出にくい杉」を開発し、積極的に植林しようという動きが出ています。
すぐに効果が表れるわけではありませんが、未来の人へのギフトとして期待の持てる事業です。
木の種類と役割について
http://www.kurikomakengyou.com/yomoyama_ki.html
植林場所について
http://sakamoto-shokurin.com/tree/
花粉の少ない杉について
http://www.tamahome.jp/planttrees/
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