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林業について

バイオマス発電と林業の関係

林業 | 2017年12月27日

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有機物を燃やして電気を生み出す「バイオマス発電」は各自治体や企業が注目している「クリーン再生エネルギー」です。木質資源から発電をする「木質バイオマス」は林業と切っても切れない関係があります。

ここではバイオマス発電と林業の関係をまとめてみました。

 

 

■バイオマス発電の概要

 

これまでの発電は石油や石炭、天然ガスなどの「化石燃料」を燃焼して電力にしていました。「バイオマス発電」は家畜の糞尿、稲わら、もみ殻などの農林水産物、木くず、食品残飯などを燃焼して電気を発生する発電方法です。

 

「バイオマス」は「bio(バイオ=生物資源)」「mass(質量)」の言葉を合わせて作られた言葉で、化石燃料よりも自然に還元できる再生クリーンエネルギーとして注目されています。

 

 

■バイオマス発電と林業の関係

 

そのうち、間伐材や林地残材、製材工場で発生する端材やオガクズ、街路樹の剪定枝など廃棄物として利用されるはずだった木材を有効利用したバイオマス発電が「木質バイオマス発電」と呼ばれています。

 

これまで木材廃棄物は焼却処理されるだけでしたが、ダイオキシンの規制強化で旧式の焼却施設が使用できなくなっていることから、新しい木材の活用として木質バイオマス発電が注目されているのです。

 

これまでも間伐材の利用方法は林業においても大きな課題となっていましたが、木質バイオマス発電が活性化することにより、林業従事者が長く居続けてくれることになり、新たな雇用が生まれる可能性も期待されています。

 

 

■バイオマス発電のメリットデメリット

 

新しいエネルギーとして注目されているバイオマス発電のメリットとデメリットとをご説明します。

 

・バイオマス発電のメリット

バイオマス発電のメリットは通常なら「廃棄物」として処理されるものがエネルギーとして利用される可能性があることです。バイオマス発電の発電方法は原材料を燃焼させ発生したガスを利用して発電しますが、火力発電と同じタービン式なので安定した発電が期待できます。また、国内の資源を活用できるので海外に資源を頼らずに発電する「国産100%」の電気になります。

バイオマス発電所が増えることにより、広く人々にカーボンニュートラルの考えが広まるという期待も寄せられています。

 

・バイオマス発電のデメリット

バイオマス発電のデメリットは燃料の素材の収集やその管理、保管にコストがかかってしまう点にあります。

また、はじめは廃棄物などを利用していたのにやがて「発電のために」と前提にまだ使える素材を燃料化してしまう危険性もあり、エスカレートするとバイオマス燃料のための耕地や工場などが作られると何のためのバイオマス発電なのか目的を見失うのではないかという危惧も出ています。

さらに発電所を建設するにも簡単にはいかない点もあり、なかなか実用化まで至っていないのが現状です。

 

とはいえ、バイオマス発電の考えが広く知られることにより、林業のためにも地球関係のためにもメリットが大きいのでぜひ広まってほしいエネルギーです。

 

 

参考

バイオマスのメリットデメリット

https://xn--btw533cy1m.net/kinds/biomass.html

 

バイオマス発電とは

https://enechange.jp/articles/electricity-knowledge/guide

 

バイオマス発電のしくみ

http://www.sbenergy.jp/study/illust/biomass/


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