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林業について

日本の林業にとっての杉の役割

林業 | 2017年12月27日

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日本の林業=杉と思われても不思議がないくらい日本人にとって杉の木はなじみのある樹木です。

北は青森から南は沖縄までその土地ごとに合わせた種類として土着し、人々の暮らしとともにあった杉の木は長い歴史のなかであらゆる役割を果たしてきました。

 

日本の林業にとっての杉の役割とはどのようなものでしょうか?

杉の歴史や杉の木のこれからについてまとめてみました。

 

 

■日本の林業で杉が多く植えられてきた理由とは

 

日本人と杉の木の付き合いは長く、古くは縄文時代までさかのぼります。手軽で加工しやすい点からヒノキとともに日本の木造住宅の歴史を支えてきました。

 

杉と日本人の関係に転機が訪れたのは第二次世界大戦後になります。空襲で焼けた町や住宅などの戦後復興のために、早く育ち加工しやすい杉の木がたくさん植林されました。その後、高度成長期に差しかかり、杉などの国産材の需要はピークに達しましたが、価格が高騰し外国産の安い木材が市場に出回ると国産材の需要が一気に減ってしまいました。

 

戦後復興のためにと1950年代に植林された杉の木が順次伐採期を迎えており、今改めて国産材としての杉の木の利用方法を考える時期にあります。

 

 

■杉が増えることによるメリット

 

日本人が本来求める「木のあたたかみ」や「落ち着く香り」などはリラックス効果もあるとされています。

そんな杉材のメリットにハウスメーカーなどが着目し、国産材を使った床材などの提案をしています。

 

また、戦後に植えた杉の木が成長し、伐採期、間伐期を迎えているため、林業を抱える自治体は間伐材などを使って地域創生のワークショップを開催したり、六次産業を視野に入れての有効活用に取り組んでいたりと、それぞれ工夫を凝らして杉の木と向き合っています。

 

このような取り組みが林業の雇用を拡大させ、林業全体を活性化させることにつながり大変大きなメリットです。

 

 

■杉だけを増やすデメリット

 

杉に対して日本人が持っているイメージはいいことばかりではありません。

杉花粉による「花粉症」で毎年深刻な症状に悩まされている人は多いでしょう。

また整備がされていない杉ばかりの山は未曾有の大豪雨などがあった場合、土砂災害を起こしやすいなどのデメリットもあります。

 

しかし、これらの事象は変えてゆくことも可能です。例えば土砂災害を起こしやすい山ならば、きちんと手入れをして水源涵養ができる山にする、花粉症は間伐が行われない山の杉がより多くの花粉を飛ばすからという事情もあるため、適宜間伐を実施すれば山は生き返ります。

 

林業従事者を増やし、これからの杉の山を本来あるべき山の姿に変えるだけで、杉に対するデメリットは解消してゆくと考えられています。

 

 

参照

 

竹広林業株式会社

日本古来種杉を知ろう

http://www.takehiro-ringyo.co.jp/sugi/sugi1.html

 

PDFファイル

「杉を使うということ」

http://www.zenmoku.jp/assets/files/130305-6.pdf

 

木について知っておきたいこと

https://www.tanihata.co.jp/takumi/tree/index.htm


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