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林業について

林業の六次産業化はどのようなことか

林業 | 2017年10月31日

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地方創生を合い言葉に近年「第六次産業」という言葉があります。

第一次産業が異業種の壁を超えて商品を作り上げ、それを販売する第六次産業化の流れは林業も例外ではありません。

林業の六次産業化とはどのようなことでしょうか。

 

 

■一般的に言う第六次産業とは?

 

「第六次産業」とは農業をはじめ、牧畜業、水産業などのいわゆる収穫や捕獲をして市場に流すだけだった第一次産業が、市場に流さず自分たちであらゆる業種と業務提携を組み、加工、流通、販売などの経営形態になることを指します。

 

第一次産業、第二次産業、第三次産業と名称的に順番となっているので誤解されやすいのですが、ナンバリングは関係なく、「第一次産業(1)」に「第二次産業(2)(加工)」と「第三次産業(3)(流通・販売)」をすべて融合させた多角的な経営方法をイメージしたことにより第六次産業と言われています。

 

 

■林業は第何次産業?

 

林業は第一次産業です。

第一次産業は「人間が自然に働きかけて営む産業」という定義となっており、林業のほかには、農業、牧畜業、水産業、狩猟業などが第一次産業に該当します。

 

 

■林業を第六次産業化することの意味とメリット・デメリット

 

これまでの林業は、山の持ち主が森林組合の提案した管理計画に従って山を管理し、収穫したら森林組合を通して出荷してきました。

収穫した木材は出荷したあとは森林組合や中間業者の管理下となるため、その後に木材の価値が上がったり、特別な需要があったとしても林業従事者の収入が増加するわけではありません。

 

第六次産業化が進むと、木材加工品を消費者へ直接販売できたり、自由な発想で商品開発ができたり、地域の異業種を巻き込んで地域活性化につながるというメリットがあります。

 

一方で地域を巻き込んでの事業にするためには、ある程度の実現性と資金繰り、流通の確保など課題が多いのも事実です。また、これまでは組合などで管理してもらっていたことを自分たちで管理しなければならないため「経営できる人材」の確保などの問題もありデメリットも否めません。

 

しかし実際に地域で産出した資源のみを使用した家具や加工品を生産、販売する事業が話題の奈良県十津川村のケースや、木材ペレットを使ってのキノコ栽培でシンボル事業計画を推進している群馬県上野村のケースなど、成功例もあるため林業の第六次産業化は国産材使用の活性化という面でも期待できる産業でもあります。

 

 

*十津川のケース https://www.totsukawaforestry.jp/

*上野村のケース http://net.keizaikai.co.jp/archives/9069


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