林業 | 2017年8月29日
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林業の作業の中で「枝打ち」を実施する際には木登りが必須となります。
枝打ちの際の木登りの方法や使用する用具・機械などについてまとめてみました。
枝打ち作業は質の高い材木を生産するために必要な作業のひとつです。
植林してから10年~15年ほど経過すると、低くても2m、高いと10m近い高さになります。その間にも健全な木は枝や葉が生い茂り、放置すると伸びた枝葉で山肌を覆いつくしてしまいます。
そのため日の差し込まない山では木の成長が妨げられてしまうので、余計な枝や葉を伐り落とす「枝打ち」が実施されるのです。
枝打ちする場合、木は人の背丈をはるかに超えています。
したがって木にはしごやロープをかけて登り、オノやナタ、小型のチェーンソーを使って枝を落とします。
枝打ちをする時期は木の成長が緩やかになる初秋から初冬の間になります。
木に登るだけでなく安全、確実に作業をしないといけないため、その装備も厳重です。
ヘルメットや安全帯はもちろん、チェーンソー作業も加わると防護服も着用しなければなりません。
木が低い場合は木に立てかけて使用するジョイント式の枝打ち用はしごを用いて登りますが、木が高くなると「昇柱器」という靴に装着するツメとロープを使って少しずつ登るか、もっと巨木の場合は高所作業車などを使用して木に登ります。
枝打ちで木登りをする際に必要な用具や機械は以下の通りです。
・ジョイント式枝打ちはしご
通常のはしごとは違い、一本の棒に足場が付いています。
使い方は木に立てかけるだけで、ジョイント式になっているので長さが調整できます。
6,7mぐらいの長さになるので、木の成長に合わせて使用します。
・昇柱器とロープ
枝打ちはしごで届かない位置になると、昇柱器とロープを使って登ります。
昇柱器は別名「木登り爪」とも呼ばれ、足に装着するタイプの爪です。
先に木に噛ませてから靴に装着します。ロープを使って体と木を一体化させ、昇柱器で一歩一歩足場を作ってからロープを使って木登りをします。
昇柱器とロープの組み合わせは枝打ち作業で最も多く使用されているようです。
・高所作業車
高所作業車とは、クレーンとゴンドラが付いた重機の事です。
トラックタイプのものもありますが、林業の場合は車で行けない箇所も多いため、高所作業用の重機が重宝されます。
町中の木の枝打ちなどではトラックに付いたクレーンとゴンドラで作業する場合もあります。
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