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林業について

枝打ちとは?目的・意味・時期・効果

林業 | 2017年7月26日

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成長途中の木をより価値のある木とするために実施する枝打ち。

枝打ちの目的や意味、時期やその効果について調べてみました。

 

 

■枝打ちとは?

 

林業では余分な枝や枯れた枝を、ナタや斧、ノコギリなどを使用して一本一本伐って落とす作業を枝打ちと言います。

 

商品価値を高める「無節」という状態や、まっすぐな木を作りやすくするためには枝打ちが必要です。

 

木の商品価値を高めるだけでなく、虫食いや病気からも森を守ることができるので、森林の環境保全のためにも欠かせない作業工程の一つとされています。

 

 

■枝打ちの時期とは?

 

枝打ちには決められた季節があります。

季節は早春の木の芽時から紅葉のはじまる晩秋の頃までと言われています。

 

逆に、木の芽時を過ぎて新緑の頃となってしまうと細胞分裂が盛んとなり、未熟な新しい組織が形成されます。

この時期に枝打ちをすると幹が傷つきやすくなってしまい、少しでもキズが付くと修復されずに大きく拡大してしまうため、枝打ちを行ってはいけない季節とされています。

 

冬はこのような細胞分裂が止まるため枝打ちに向いていそうですが、厳冬期は枝が固くなりすぎて枝打ちの道具が傷む上に、作業の効率も下がるため、お勧めできないと言われています。

 

 

■枝打ちの目的や意味とは?

 

前述した通り、枝打ちには木の商品価値を高めるという大きな目的があります。

枝打ちをすることによる節のない「無節」の木や、鉛筆のようにまっすぐな木、目合いの良い木は木材にした際に商品価値が高くなります。

このようなハイクオリティな木は丁寧な枝打ちをすることで得られるのです。

 

それだけでなく、例えば枝打ちをすると木と木の間がすっきりし、見栄えの良い森林となります。見栄えの良い森林は管理がしやすく、この先に行う間伐の選木などが効率よく行えるので、林業の作業全般を見ても枝打ちは意味がある作業です。

 

さらに枝打ちには森林の環境保全の効果があります。

枝打ちをすることで光が差し、地表の土壌分解が促進され、灌木類が豊かに育ちます。

間伐による涵養効果をうたわれますが、丁寧な枝打ちも森林保全に一役買っているのです。


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