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【枝打ちの方法】コツや高所作業時の注意点について

林業 | 2017年7月26日

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林業の作業の中で「枝打ち」は品質の良い木材を作るための重要な作業です。

落とす必要のあるほど育った枝は作業者の背丈よりも高いものがほとんどです。

その場合、梯子や脚立を用いて高所での作業となります。

枝打ちの方法やコツ、高所作業時の注意点などを見てみましょう。

 

 

■枝打ちのコツはどんなものがあるのか?

 

枝打ちをする時は長袖長ズボンの作業着、ヘルメット、安全帯、鋸、斧、ナタなどの刃物類を抱え、相当の重装備となります。

特に斧や鉈などの道具は慣れないと片手で扱うのは重労働で、初心者は持ち上げるだけでも一苦労と言われています。

 

1.5㎝以下の細い枝はナタを使っていっきに振り下ろし、1.5㎝以上の枝の場合は、枝元から少し離れた場所で下から7割ほど打ち込み、そのあとで上から3割打ち込んで枝を落とします。

 

先に下から切りこみを入れることで、上から効率よく叩き落とすことができるのです。

この「下から上へ」は枝打ちの基本となります。

 

あとは何本も枝打ちをして経験を積むと、力加減やコツを覚えてスパッと落とせるようになるそうです。

 

 

■枝打ちは高所作業になるのか

 

例えば杉で例えると、枝打ちは1回目が生育して10年経過で約2mの位置で実施します。

2回目は12年~13年経過頃で3m、3回目は18年~20年経過で3mの高さにまでなります。

 

従来であれば特に高所作業としてみなされなかったのですが、平成27年度に「ロープ高所作業」での危険防止のため、労働安全衛生規則が改正され、高さ2m以上の箇所で作業を行う場合は「高所作業」と考えられるようになりました。

 

それに合わせて労働者をロープ高所作業に関する業務に就かせる場合は、安全のための特別教育も義務化されています。

林業の場合は作業時に梯子や脚立、昇柱器など木に設置して上るものや、木登り用の靴、ワイヤーを使って枝打ちをする高さまで上って作業をするので、より一層の安全対策が必要となります。

 

 

■高所作業時の注意点とは

 

年配のベテラン作業者などは、安全帯を使うとかえって枝が切りにくくなるという理由から、ロープなどを身に着けない人も多いそうですが、たとえベテランでも万が一の落下や転落のリスクを考慮して安全帯やヘルメット、またチェーンソーを使う場合は防護服の着用が必須となります。

 

2mという高さは「高所でない」という考えの人も多く、実際にあまり高所という認識は低いのが現状です。そうすると、どうしても安全に対する認識が薄くなり、作業中の危機意識にも影響してきます。

 

しかし、2mという高さは転落した場合、頭から落ちる可能性が高いので大変危険な高さでもあります。高所で作業する際は危険予知を認識し、安全装備をきちんと身に着けて枝打ちを実施しましょう。

 

 

労働安全衛生規則、特別教育のソース

http://okayama-roudoukyoku.jsite.mhlw.go.jp/var/rev0/0112/2559/20151228114930.pdf


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