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林業について

間伐と皆伐(全伐)の違いについて

林業 | 2017年5月26日

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林業の作業で実施される「間伐」と「皆伐(全伐)」。

 

どちらも「伐」の字が使われ、言葉も似ていますがどのような違いがあるのでしょうか。

 

今回は、「間伐」と「皆伐(全伐)」がどのようなものなのかについてみていきましょう。

 

 

■間伐について

 

木を植栽してから収穫となる主伐を行うまで50年以上の歳月を要します。

 

その間、森林を健全な状態で保つために生育の途中で木を間引くことが必要になります。

 

木を植栽する際に、たくさん植えた苗がそのままの状態で成長するので、15年も経過すると山は伸びた枝葉で混雑状態となります。

 

その状態で放置すると、太陽の光が届かなくなり、呼吸のできない真っ暗な森となってしまいます。

 

根も育たなくなるので土壌はゆるみ、生き物の生態系も保てなくなるため、木の成長にも影響が出てしまう恐れがあります。

 

そうなる前に太陽の光をたっぷり浴びるよう、適切な間隔で木を間引いて成長を促す「間伐」が必要となるのです。

 

間伐を実施することにより森林は健全に保たれ、商品価値の高い木材を生み出すことができるといえます。

 

 

■皆伐(全伐)について

 

木が収穫時を迎えると主伐と呼ばれる伐採が実施されます。

 

同じ時期に植栽した木は軒並み収穫時期を迎えているため、全て収穫されます。

その収穫時期を迎えた木をひと区間まとめて伐採することを「皆伐(全伐)」といいます。

 

これ以外も収穫する木を選んで伐りだす「択伐」という方法もありますが、日本の林業では皆伐を実施している山が多いようです。

 

以前は広範囲で大量に伐採を実施していましたが、土壌へのダメージが大きいため規模を縮小して実施する傾向があります。

 

地域によっては長い期間をかけて択伐へとシフトしているところもあり、皆伐の方法も時代に合わせて変わってきています。

 

 

■間伐と皆伐(全伐)の違いについて

 

間伐と皆伐(全伐)は樹齢とその目的に違いがあります。

 

間伐は主伐するための木の成長を促すための間引くことを指し、皆伐(全伐)は主伐期を迎えた木の収穫を指します。

 

また間伐は樹齢15年~30年前後の若木を伐採しますが、皆伐は50年経過して成長した木を伐採します。

 

言葉や語感が似ているので混同しがちですが、間伐と皆伐(全伐)には上記の様な違いがあります。


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