林業 | 2017年5月26日
このテーマへの質問・相談を受け付けております
お気軽にお問い合わせください
幼木が若木として成長し、手入れを行わないと山が窮屈な状態となってしまいます。
健全な木材を育てるために「間伐」が実施されますが、間伐の目的や季節、その期間などについてご説明したいと思います。
間伐とは木が育ち、枝葉が伸びて、山が窮屈になってきたころに実施する「間引き」の作業です。
山を窮屈なまま放置しておくと、木に充分な光や風が行き渡らなくなり、せっかくまっすぐに育っていた幹が変形したり、成長が止まってしまったり、枯れてしまう恐れさえ出てきます。
また、木の根がしっかりと伸びなくなるため地盤が緩み、大雨や台風時に危険な状態となってしまいます。
木の商品価値を守るため、山の安全を守るためにも間伐は必要な作業といえます。
下草刈りは夏、枝打ちは秋といわれているように林業では木の成長と季節に合った作業を実施します。
では「間伐」の季節はいつなのでしょうか。
一般的に間伐が実施される時期は「晩秋~冬」に行われているようです。
夏にたっぷりと水分を含んでいた木もこの時期になると水を上げなくなるので伐り倒しやすくなるといわれています。
夏場は雑草や雑木が生い茂る山でも、秋になると草は枯れて足元が良くわかるようになります。
またスズメバチや蛇や虫なども冬には姿を見せないため、作業するにはもってこいの時期となります。
このような条件が重なり、間伐の時期は晩秋~冬に実施されるのが一般的なようです。
ちなみに木を伐る時期は「彼岸(9月)から彼岸(3月)まで」という言葉がある地域もあり、昔からこの時期を狙って間伐や伐採を実施していた事がうかがえます。
間伐は樹齢が木の種類にもよりますが、平均すると15年~35年の間に実施されるといわれています。
といってもその期間に同じグループが毎年間引かれるというわけではなく、期間と回数を決めて、その中の何パーセントを伐るのか残すのかを決めて実施します。
木の本数やタイミング間伐を実施する幅などは山によってさまざまで、中には林業体験や森林ワークショップなどで実際に、間伐体験を実施している地域などもあります。
このテーマへの質問・相談を受け付けております
お気軽にお問い合わせください