林業 | 2017年3月27日
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下刈りは周辺地域の雑草を刈り払う「全刈り」という方法が知られていますが、その他にも「筋刈り」と「坪刈り」という方法が存在します。
下刈りの筋刈りと坪刈りの方法、またその違いについてみてみましょう。
筋刈りとは植栽した木の列に沿って、帯状に雑草を刈る作業を指します。
筋刈りには傾斜方向に向かって刈る「縦筋刈り」と水平方向に刈る「横筋刈り」があります。
原則的には「横筋刈り」に刈るのが良いとされています。
なお、刈幅は植栽木を中心に1.0m以上とされています。
下刈りの坪刈りとは植栽した苗木の周辺1m四方位を方形または円形に刈る作業を指します。
特に保護が必要な木がある場合に実施されます。
筋刈りと坪刈りは下刈りをする範囲に違いがあります。
筋刈りは列のところだけを、坪刈りは植栽木の周辺だけを刈り取ります。
目的にも違いがあり、筋刈りを実施する地域は全刈りをせずに残した雑草により、日照りや乾燥から苗木を守ることができるため、乾燥する地域などで採用されることがあり、坪刈りは鹿などの食害被害から苗木を守るためあえて周辺に雑草を残す、という目的で採用されることがあります。
筋刈り、坪刈りともに全刈りより労力が少なくて済むというメリットがありますが、全国的にはまだまだ全刈りを採用している地域が多いようです。
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