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林業について

下刈りと枝打ちの違いとは

林業 | 2017年2月27日

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林業の作業の中で「下刈り」と「枝打ち」という作業があります。

 

どちらも木の健やかな成長を促すために行うものですが具体的にどのような違いがあるのでしょうか?

 

 

■下刈りとは?

 

「下刈り」とは苗木を植栽した後、木の生育を促すために下層部分の雑草などを刈り取る作業を指します。

 

苗木は基本的に土壌条件や気候条件の良い場所に植栽されますが、その場所は植栽した植物以外の雑草や、雑木によっても成長しやすい環境でもあります。

 

そのため植栽木が雑草や雑木などに負けないように、植栽をして最初の年から5年、長くて10年ぐらいの間は年に一度下刈りを実施して、植栽木が健やかに育つように手をかけてあげるのです。

 

下刈りの時期は7月上旬~8月上旬、年に二回下刈りを実施する地域は6月下旬~7月上旬と8月中旬頃に実施します。

 

 

■枝打ちとは?

 

価値のある材木は無節といって節のないものが良いとされています。

 

この無節の材木を作るために、余分な枝や枯れた枝を切り落とす作業を「枝打ち」といいます。

 

枝打ちを行うと、無節の材を作ることができるほか、病気や害虫、森林火災からも木を守ることができます。

 

さらに丁寧な枝打ちを行うと、年輪幅や年輪の角度など年輪の美しい材の生産につながるほか、近年ではスギやヒノキの枝打ちを実施することで花粉の飛散を減少させる効果もあるそうです。

 

さらに余計な枝を落とすので人工林の中が明るくなり、下層植生の欠乏を防ぐことも可能です。

 

木が伸びるにつれ、木に登って枝を落とさなければならないので危険が伴う作業でもあります。

 

 

■下刈りと枝打ちの違いとは?

 

下刈りは植栽したばかりの若い苗木の頃から木の生育を妨害する植物を除去する作業を指し、

枝打ちは伸び始めた木の余計な枝を落とし、材の品質保全や森の健全な育成を促す作業を指します。

 

どちらも植栽木の成長段階で行う作業ではありますが、下刈りはカマを使って地面の草を刈り、

枝打ちはのこぎりやナタ、斧を使って木の枝を落とすので作業工程を見ても全く別の作業となります。

 

また作業時期も違い、下刈りが初夏~夏に行う作業とすると、枝打ちは初秋~秋なので実施時期にも違いがあります。

 

このように作業工程や時期、道具などが違う下刈りと枝打ちですが、どちらも木の生育と森の環境保全には欠かせない必要不可欠な作業といえるでしょう。


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