林業 | 2017年2月8日
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伐採と伐根、どちらも木を取り除く作業というイメージがありますがそれぞれに意味は違います。伐採と伐根の言葉の違い、庭木と林業での伐採と伐根の違いとはいったいどのようなものでしょうか?
伐採とは林業においては木材を生産するために木を収穫する意味を持ち、一般家庭の庭木においては、大きく育ちすぎて手入れできない木や、台風や災害などによる倒木の危険から家を守るために行います。
木を伐採するときは地面から10㎝くらいの所で切り倒すのが一般的です。
伐根とは木の切り株を根っこごと掘り起こして抜き取る作業を指します。
基本的には重機で行いますが、重機が入れない所では業者が手作業で行うのが一般的です。
木を丸ごと一本そのまま引っこ抜くのも難しいため、まずは伐採をしてから伐根を行うという手順となります。
庭木だけでなく例えば生け垣を植え替える際などもすべての根を伐根してから土壌改良して新しい生け垣を植えないと、うまく育たないといわれています。
2~3mぐらいの庭木なら自分で作業できそうだと思われがちですが、根は思った以上に深く長く張っている上、大きな石なども抱えている場合があるので素人が手作業で行うのは至難の業といえるでしょう。
林業では伐採後の根っこはそのまま放置するため伐根は行われません。
根っこを放置することにより、切り株も根もそのまま土に還って山の養分となります。
一説には根っこが完全に山の養分になるには木が育ったのと同じくらいの年月が必要といわれていますが、根っこを完全に引っこ抜いてしまうと土壌がゆるんで土砂災害が起こりやすくなってしまうため、根っこはそのままにしておいたほうが山とってメリットがあります。
伐採後に、新たな苗木を植林する場合は伐採した切り株を避けて植えるようにしています。
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