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林業について

人工林と天然林の違いについて

林業 | 2017年1月19日

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日本の国土は北から南まで豊かな森林におおわれています。

この森林の中には人の手によってつくられた「人工林」と自然に造林された「天然林」があります。

人工林と天然林、その違いとはいったいどのようなものでしょうか?

 

 

■人工林とは?

 

人工林は木材生産を目的として人の手で育てられた「木を収穫するための畑」です。

 

日本の森林は約2500万ヘクタールありますが人工林はその内の約4割にあたる約1,000万ヘクタールもの規模があります。

 

人工林は第二次世界大戦後の荒廃した国土再生のために植えられたものでした。

 

造林された人工林の木材は建築材として経済価値が見込めたとともに、国土の保全や水源涵養も図る事ができたため、戦後は盛んに植栽が行われました。

 

人工林では比較的成長が早く、建築用途に適した針葉樹林が多いのが特徴で、30年~50年ほどで収穫(伐採)の時期を迎えます。

 

 

■天然林とは?

 

天然林は日本の森林面積2,500万ヘクタールの内約1/2にあたる1,300万ヘクタールに相当します。

 

自然の力で生まれ育った天然の林という意味を持ち、人の入れる里山から山にある神社などの森、人の立ち入れない山奥まで範囲は人工林よりも広範囲に該当します。

 

例えば里山などで伐採を行っても、自然の力で樹木の種子が発芽し、成長して自然の状態が保たれたとすればそれは「天然林」になります。

 

人が全く立ち入らず自然状態で長期安定している森林の事は「原生林」と呼びます。

 

原生林は多様な生物が生存し、豊かな生態系が残っている事から世界遺産の自然遺産として登録されている場所が多く、日本では屋久島や小笠原諸島、白神山地、知床などが世界遺産の原生林として有名です。

 

 

■人工林と天然林の違いとは?

 

人工林と天然林の違いは「人の手によって造林されているか」と「自然に造林されているか」で分かれ、育つ木の種類にも違いがあります。

 

人工林は比較的まっすぐ早く育ちやすいスギ、ヒノキ、カラマツ、アカマツ、クロマツ、エゾマツ、トドマツなど針葉樹林が多く、天然林の場合はブナやコナラなど広葉樹林が多く育ちます。

 

人工林の場合は植栽から伐採までの間に、下草刈り、間伐、枝打ちなど人が周期的にサポートし、管理しながら計画的に育てていきますが、天然林の場合は人のサポートが入らない状態で伐採される事なく育っていきます。

 

例えば天然林で山火事や土砂災害などが発生した場合、人の手によって保育や造成を行う場合がありますが、その場合は「天然生林」と呼ばれ、種子やその後の育成は自然に任せるため天然林の扱いとなります。

 

 

人工林も天然林も目的や生育過程に違いは日本の国土に必要な森林です。

長い目で見守り、木を消費しながら上手に共存できる事が人にとっても森にとっても自然にとってもプラスになります。


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