林業 | 2017年1月6日
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林業の仕事場は主に山の中です。
冬場に雪が降る地域も多い日本の山間部では、冬場の林業はどのように行われているのでしょうか?
林業の冬場の仕事についてご紹介しましょう。
冬に雪が多い山間部の林業は仕事がないのでは?とイメージするのが一般的ですが、雪が降る地方でも降らない地方でも林業の冬は通常通り、間伐や枝打ちなどの仕事があります。
むしろ、夏に伸び放題だった草が枯れ果て、歩きやすくなるので、夏の間に枝打ちや間伐ができなかった場所で作業ができるようになります。
さらに寒さが厳しくなり、積雪が増え、土壌が凍結すると夏場の間に通れなかった場所に道を作れるので運搬もはかどります。
このように冬場の林業は雪が降っても降らなくても作業がなくて困ることはありせん。
では具体的に冬場の林業とはどのような作業を行うのでしょうか。
冬場の林業には枝打ちや間伐などの通常施業の他に、雪国では木を雪から守る作業も加わります。
まず12月ごろになると寒冷地では「寒伏せ」と言って苗木が凍らないように地中に埋める作業をします。
埋めた苗は3月ごろに「寒伏せ起こし」の作業で地中から出します。
雪が深くなると雪圧によって幼齢の小さな木が倒れてしまいますが、雪が解けて倒れている木を確認したら、ただちに縄などで固定して垂直に戻す仕事もあります。
また、雪が降り続いている時に作業をするのは危険なので、重機や道具のメンテナンスを行ったりしています。
雪国でも林業の作業工程は通常と変わらないとはいえ、材木の需要が落ちている近年では林業だけで冬場をしのぐことができない地域も存在します。
かつては冬の間に炭焼き小屋で炭を焼き、炭俵を担いで街に売りに行っていた時代もあったそうですが、今では都市部へ出稼ぎに行く人も少なくないようです。
近くにスキー場のある地域はスキー場のリフト番や宿泊施設などで働いている人もいます。
重機を扱える人ならば道路の除雪作業という仕事もあります。
製材所や木工所などで雇ってもらえるケースもあり、林業以外の仕事内容は地域によっても様々です。
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