林業 | 2017年4月19日
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間伐材といえば土木建材やバイオマス燃料、割りばしなどの使い道で知られていますが、近年では間伐材を利用した集成材なども注目されています。
間伐材や集成材の特徴などと合わせ、間伐材を使用した集成材についてご説明します。
間伐材は間伐をした際に発生する木材です。
主伐期を迎える前に伐採されるので木材に加工すると使い道が限られてしまいますが、間伐を適切に実施するためにも、ある程度消費されないと市場に出回ることができません。
林野庁では間伐材利用量の拡大を全国的に広めるために間伐材の利用促進を促しています。
その結果、現在では河川の護岸工事や特殊な工法を利用した木造畜舎などに利用するなど、使い方の幅が広がっています。
集成材とは乾燥させた小さな木材を接着材で組み合わせた人工的な材木のことを指します。
ハウスメーカーなどで需要があり、違う木材を組み合わせたことによって生じる木の模様に温かみがあり、フローリングなどで使われています。
通常の木材よりも価格が安く強度も期待できるので扱いやすい素材として人気があります。
間伐材は主に「間伐をした際に発生する木材」で、集成材は「木材を組み合わせて作り出す資材」です。
どちらにも「材」がつきますが、間伐材と集成材には「原材料」か「加工品」かの違いがあります。
近年ではこの間伐材を利用して作られた集成材が、間伐材の利用方法として注目されています。
集成材の「小さな木材を接着剤で組み合わせる」という特性を生かし、間伐材の利用方法の一つに「間伐材を組み合わせた集成材」が存在します。
間伐材といえども、植林から伐採されるまで手塩にかけて丁寧に育まれてきた天然の国産木材なので、それを組み合わせることにより品質のよい集成材となります。
フローリングだけでなく、テーブルの天板やカウンター、家具などにも加工しやすいので未来ある資材として期待されています。
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