林業 | 2017年4月19日
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林業や土木作業などに関わっていると、あらゆる場面で「伐開」「伐採」「伐木」という言葉を目にする機会があります。
使われている字も語感も似ているので混同しがちなこれらの言葉についてみていきましょう。
「伐開」とは工事などを施工する作業地に生えている雑木や雑草を除去する作業を指します。
伐開作業では刈払い機などで雑草を除去し、チェーンソーで不要な木の伐採を実施します。
伐開作業は木の根も除去する「除根」とセットで行うことが特徴です。
「伐採」とは木を伐ることを指します。
林業においては植林した人工林から木を伐る作業を指し、目的によって「主伐」「間伐」「除伐」「択伐」と作業の名前が変化するのが特徴です。
木が若いころには「除伐」「択伐」、木がある程度育つと間引きの為の「間伐」、最後に木を収穫する時には「主伐」として木を伐り出すのです。
一方で、植木業者や土木工事などでも「伐採」という言葉を使いますが、林業とは違い「木を切る」作業全般を伐採と称しています。
「伐木」は主に林業関係の資格を取得する際や、重機の特別教育などの参考書や試験などで出てくる用語です。
意味は「伐採」とほぼ同義で「木を伐る」意味で使用されます。
例えばチェーンソーを使用する為に必要な「伐木等の業務に係る特別教育」(大径木)などの受講内容には、伐採を伐木として称しています。
「伐開」「伐採」「伐木」の中で共通していることは「木を伐る」という点です。
特に「伐採」と「伐木」は、ほぼ同義の言葉として使われています。
伐開の場合はその目的が「工事をしやすくする為」であり、作業内容には下草刈りなども含まれる為、伐採や伐木に比べると言葉の意味が違ってきます。
作業をする為の書類を見ればその用語が使われているかわかるので、それぞれの用語と意味を理解して状況に合わせて使い分けるとよいでしょう。
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