建機レンタル | 2017年9月29日
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インターネットやスマートフォンなど、世の中には情報通信技術の革新による便利なツールやデバイスなどが溢れています。
そして、その波は建設業界にも押し寄せています。
その代表的なものとして「ICT施工」があげられます。
ここでは、導入からまだ間もなく、建設業界でもこれから学んでいく点の多い「ICT施工」について、メリットと問題点について説明します。
ICT施工は、情報通信技術(Information and Communication Technology)を用いて、生産工程の各工程を高効率・高精度化し、さらに生産工程全体の生産性の向上や品質の確保などを実現するシステムです。
システムとしては、生産工程の調査、設計、施工、監督、検査、維持管理の工程をICTによって電子情報化し、各工程のデータを活用して他の工程をよりスムーズに、そして効果的に実行することができます。
ICT施工を「施工」プロセスだけにクローズアップすると、情報化施工と呼ばれることもあります。
ICT施工のメリットについて、具体的にブルドーザーでの作業を例にしてみましょう。
これまでの施工では、丁張り設置、ブルドーザー作業者による目視確認・排土板操作・繰り返しの作業、そして補助員によるアシストが必要でした。
しかし、建機に様々なデータを与えるトータルステーション(TS)を設置して誤差1cm以内とされる精度の高い正確な測位データを建機に与えれば、丁張り軽減、作業の自動制御(マシンコントロール)、高精度な施工、補助員不要などとなり、施工効率の向上や安全性向上が望めます。
TS以外でも、人工衛星を使うGNSS方式や国土地理院の電子基準点の測位情報から求められるGNSS補正情報を利用するVRS方式を活用することもできます。
また、ICT施工は国土交通省情報化施工推進戦略による推進(i-construction推進)など、国のバックアップを受けた施策でもあり、各大手建機メーカーも協力していて、今後の発展が期待できる技術でもあります。
ICT施工はまだまだ発展途上、導入途中の技術です。
それだけに色々な問題点や課題も多くあります。
設計がICT施工を前提とした設計になっていなかったり、数量計算・積算では出来高確認に利用できない、ICT施工対応機器が高価で導入が進まない、などが問題点としてあげられます。
また、小規模な建設現場では効果の幅は小さく、コストがかかるICT施工機器を導入することは、小規模な企業にとってはデメリットになってしまうこともあります。
ただ、ICT施工が今後建設業界で重要になっていくのは間違いないので、まずはレンタルでその効率や使いやすさを試し、それから本格導入を検討するのも良いでしょう。
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