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数多くの作業現場で活躍しているパワー（油圧）ショベルには、さまざまな機能を持つアタッチメントが用意されています。
パワー（油圧）ショベルは、そのアタッチメントを交換することによって、まったく異なる働きをさせることができる非常に汎用性の高い機械です。

 
そこで今回は、そのアタッチメントの種類について解説します。

■パワー（油圧）ショベルのアタッチメントの種類はどれくらいあるの？

パワー（油圧）ショベルのアタッチメントは、多種多様なものが開発されています。
その数は主だったもので15種類ほど、林業用の特殊なものも含めると18種類ほどになります。

■代表的なアタッチメント

・クラムシェルバケット

クラムシェルという名前から想像できますが、ショベルが二枚貝のように2つ向き合った形をしています。
この2つのショベルを開閉させて穴を掘ったり、土砂や汚泥を運び出したりします。
深い穴を掘るときに使われることが多く、通常のショベルより多くの土砂を運び出すことが可能です。

・法面バケット

バケットの幅が広く、底面が平らなバケットです。
法面（のりめん：切り土や盛り土によってつくられる人工的な斜面のこと）の仕上げなどに使われます。

・台形バケット

普通のショベルは四角形をしていますが、この台形バケットは、先端の方が細く台形になっています。
その形状を生かしてV字型の溝などを掘る際に使われます。

・スケルトンバケット

バケットに格子状の穴があけられています。
土砂をふるいにかける、川底の砕石作業、水中の岩石の掘削、コンクリートのかくはん作業などに使われます。

・油圧ブレーカー

先端につけられた油圧で作動するロッドによって打撃を与え対象物を破壊します。
コンクリート製構造物の破壊、道路工事のアスファルトや岩盤の破砕、溝の掘削などに使用されます。
ロッド部分は交換可能でさまざまな種類が用意されています。

・油圧クラッシャー

2枚刃で挟み込むようにコンクリートや鉄骨などを破砕する、巨大なペンチというイメージのアタッチメントです。
ビル解体工事、鉄筋コンクリートの一次破砕に使われます。

・油圧カッター

ビルの鉄骨や橋などの建造物の切断や解体、車や鉄道、航空機の解体に使われる巨大なハサミというイメージのアタッチメントです。
鉄骨切断機とも言われています。

・リフティングマグネット

自動車などの解体作業場、鉄くずの処理場などで用いられるアタッチメントです。強力な電磁石で鉄くずやスクラップを吸着して運搬することができます。

 
主だったパワー（油圧）ショベルのアタッチメントを取り上げましたが、このほかにもまだ数多くのアタッチメントがあり、さまざまな作業現場で活躍しています。

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