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林業について

間伐材とは?間伐の意味や種類について

林業 | 2017年4月19日

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間伐を実施するとその木は「間伐材」という資材になります。

 

「間伐材」はどのような形で利用されているのでしょうか。

間伐の種類と一緒に、間伐材についてみていきましょう。

 

 

■間伐について

 

林業においての間伐は人工林と樹木、双方を守るための重要な作業です。

 

生育不良な樹木を取り除いて残りの樹木の健全な生育環境を守るばかりでなく、地表に日光が当たるようにすることで、木はしっかりと地面に根をはれるようになります。

 

木の根がはっていれば大雨で土砂災害が発生しにくく、木が折れたり倒れたりする被害も抑えることができます。

 

もし間伐を行わなければ人工林は植林したままの数がそのまま大きく育ち、枝葉が重なりあって日光が遮られ、木が生育不良を起こします。

 

土壌の質も低下し、川の灌水能力も低下すると、河川の水質にダイレクトに反映されます。

 

このように自然の環境のためにも間伐は必要といえます。

 

 

■間伐材とは?

 

間伐される木は主伐期に近いため「間伐材」という木材に加工されて利用されています。

 

ひと昔前は、足場や杭など建築建材や土木用材として重宝されていましたが、それらはすべて木材以外の素材にとってかわり、間伐材を使われることは少なくなってきました。

 

しかし、間伐材の需要がないことによって発生する「伐り捨て間伐」を防ぐためにも、林野庁が間伐材の利用方法を広く一般公募して、間伐材の需要が増えるように対策を講じています。

 

身近なものならコンビニエンスストアの割りばしや、伝統工芸の箸、絵馬や看板などで利用、森のバイオマスエネルギーを利用した発電施設など、あらゆる角度から間伐材の可能性を見出しています。

 

近年では間伐材の中で質の良いものを、木質材料である「集成材」として販売しているところもあります。

 

 

■間伐の種類について

 

間伐は木の選び方や伐るエリアなどで違いがあります。

間伐の種類についてみていきましょう。

 

・定性間伐

 

樹木の形や品質に重点を置き、間引く木を決めて伐採する方法です。

育成が思わしくない木や細く育ってしまった木、折れたり傷がついたりした木などを優先的に間伐し、健全な樹木を生かします。

 

 

・下層間伐

 

定性間伐の中で残す樹木の成長を促進するために、準優成木、介在木、劣勢木を優先的に間伐することを下層間伐といい、別名「普通間伐」と呼ばれるほど一般的に実施される方法です。

木の質を選りすぐるというよりは、弱っている木から優先的に間伐するので選木しやすいという利点があります。

 

 

・上層間伐

 

定性間伐の中で間引く木に注意を払うのが上層間伐です。

優良木の中から、育成に悪影響を及ぼす木を間引くもので「優良木の中から、さらに優良木を間伐する」ことになります。

ただし、優良木より若い準優勢木は伐らずに残しておきます。

 

 

・定量間伐

 

人工林の立木の密度を考慮し、主伐用に残す量を決めてから間伐を実施することを定量間伐といいます。

間伐するときに一列で切り取るため、人件費などのコストを低く抑えることができます。

 

 

現在実施されている間伐は、木を選りすぐって間引く定性間伐よりも、コスト重視から定量間伐の方が多いといわれています。


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