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林業について

林業の下刈りと除伐の違いとは

林業 | 2017年3月27日

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樹木が立派な製材となるためにはそれを育む人工林の健全な育成が必要となります。

 

中でも「下刈り」と「除伐」は幼い木を守るためにとても重要な作業です。

 

「下刈り」「除伐」それぞれの作業内容と違いについてまとめてみました。

 

 

■下刈りとは?

 

どんなにきれいに地拵えをして植栽をした人工林でも、気候が良くなり時期が経てば必ず雑草や雑木が生えてきます。

 

苗木の周囲が雑草や雑木で覆われると、太陽の光も雨水も雑草や雑木に奪われてしまい生育不良を起こしてしまうのです。

 

これらの雑草や雑木を刈り取るために年に一度から二度程、「下刈り」が実施されます。

 

下刈りは苗木を植えた最初の1年目から5・6年、樹種によっては10年ぐらいの間毎年雑草が伸びきる夏に実施されているようです。

 

年に二回実施される地域は初夏と晩夏に下刈りを行います。

 

下刈りは基本的に苗木以外の草を除去しますが、あまり根こそぎに刈り取りすぎると土壌のコンディションに影響がでるケースもあるので、状況を見て刈り取る範囲を決めているケースもあります。

 

苗木が雑草や雑木よりも大きく成長してくると下刈りの時期は終わりを迎えます。

 

 

■除伐とは?

 

下刈りの時期が終わり、苗木が若木の段階まで育ってくると、今度は「除伐」が必要となります。

 

除伐とは、曲がって育った木、細くて弱々しい木、雪害などにより折れた木などを伐って除ける作業を指します。

 

除伐には立木密度を管理する役割もあり、発育不良な木を除去することにより太陽の光や地中の養分が目的樹種に行き渡り、健全な人工林を目指すことが可能です。

 

除伐は樹種や林業従事者の采配にもよりますが初秋~晩秋までに実施されます。

 

除伐はスギ、ヒノキで7~10年、ヒバやエゾマツで13~15年の間毎年実施されます。

 

 

■下刈りと除伐の違いとは?

 

下刈りと除伐は苗木の頃に実施するか若木まで成長した頃に実施するかの違いがあります。

 

下刈りは苗木の周囲を覆った雑草や雑木を除去する作業、除伐は生育不良の若木を切り倒して除去する作業と、除去する対象物も違います。

 

実施時期も下刈りは夏、除伐は秋と被ることがありません。

 

共通項の見られない除伐と下刈ですが、どちらの作業も「人工林を健全な状態に保つ」という共通の目的は変わりません。

 

下刈りと除伐というこまめな手入れを根気よく行うことにより、木はスクスクと育ち、やがて伐採の時を迎えるのです。


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