林業 | 2017年2月8日
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林業の作業工程には「除伐」と「間伐」があります。どちらも樹木の育成と、森林保護に欠かせない作業となっています。
林業においての「間伐」と「除伐」の違いについて調べてみました。
間伐とは人工林で樹木が成長するに従い、木が混みあって日の光が当たらなくなることでの生育不足となるのを防ぐために、一部の木を切って間引く作業を指します。
間伐を行わないと山の地表に日光が届かなくなって木の根が浮き上がり、台風や大雨などの自然災害が発生すると土砂災害の原因を作る結果となります。
また、土壌も痩せてしまうため雨水を濾過して川に還元する能力も低下してしまい、川の水質が悪化するという私たちの生活に身近なデメリットも発生してしまうのです。
このようなことが起こらないためにも間伐は適宜適切に行われ、健全な山を保つ必要があります。
間伐の手が入る時期は樹齢15年~35年ほどの間に行われます。
除伐とは育成途中の幼い木、いわゆる幼齢木を守るために育成する木以外の木を切ることを指します。
人工林で育成している杉、楢、檜以外の木を切り除くことや、育成中の発育不良の木を切り除くことを除伐と指すところもあり、山の数だけ除伐の定義に若干違いが出ているようです。
除伐を行う道具はチェーンソーではなく柄のついた鎌で行うことが多く、除伐された木はそのまま廃棄となります。
間伐と除伐についての決定的な違いはその樹齢と切った後の木を材として利用するか廃棄してしまうかにあるといえるでしょう。
除伐をすることにより幼齢木は他の木の妨げを受けずにスクスクとまっすぐ育ち、間伐をすることにより山の密度を減らし日の差し込む明るい人工林を育成することが出来ます。
間伐と除伐のどちらの作業も「人工林の健全な育成に必要な作業工程」といえるでしょう。
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