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林業について

林業の集材方法について

林業 | 2017年2月8日

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木を伐採して木材にするためには、まず木を山から運び出さなければなりません。

そのためには伐り倒してバラバラに散らばっている木材を一か所にまとめて山から運び出す「集材作業」を行います。

 

ここでは林業の集材作業の基本技術などをまとめてみました。

 

 

■林業の集材作業の基本技術

 

ひと昔前まで林業の集材作業は「人力集材」や「畜力集材」という言葉があったほど、人や家畜の力で地道に行われていました。

 

山から引っ張り出す方法や転がして運ぶ方法、山から滑り落とす方法、川を利用して筏で運ぶ方法、冬を待って雪の上を運ぶ方法、牛や馬を使う方法など山の形や気候に合わせてその時にベストな方法で木材を運び出していました。

 

やがて時代が進むとともにフォワーダなどの建設機械が導入されるようになり、集材用のウインチがついたスイングヤーダや急傾斜用のタワーヤーダで木材を集材し、フォワーダに載せて林から運び出すという重機を使った集材作業が一般的となってきました。

 

集材の機械化が進んだとはいえ、機械で集材を行う前には丸太を担いだり転がしたりする人力での木寄せが必要な所もまだ存在します。

 

 

■林業の集材作業にはどのような種類があるのか

 

機械化の傾向がある林業の集材作業ですが山の傾斜の関係やその土地の気候などにより集材方法が違います。

 

林業の集材作業は以下のような種類が挙げられます。

 

・人力集材

人力で丸太を集材する昔ながらの手法で、引っ張る、転がす、落とす、滑らすなどがあります。

集材作業は重機がメインとなっていますが、木寄せ作業ではまだまだ人力を必要としています。

 

 

・モノレール集材

急傾斜な人工林で、林業作業道が作れない場合などで使われる集材方法です。

モノレールは急傾斜の多い果樹園での運搬作業軽減向けに開発されたものでしたが、のちに林業従事者の通勤時間短縮用として導入する所もあり、近年では集材用に木材運搬用のモノレールも開発されました。

 

 

・林内作業車集材

林内作業道を自走できる、グラップル装置を搭載したフォワーダ等の集材作業車を使い荷台に集材する方法です。

トラックよりも悪路に対応できるので簡易的な林内作業道を移動するにはうってつけなので、多くの山で採用されています。

 

 

・トラクタ集材

悪路でも機動性の高いトラクタを利用して集材するトラクタ集材を実施している山もあります。

ただし急傾斜地よりも緩傾斜地~中傾斜地での作業に向いているようです。

 

 

・架線集材

架線集材は林業における集材作業の中で古くから行われている方法です。

近年では高性能林業機械スイングヤーダやタワーヤーダを駆使しワイヤーロープを空中に張って木材を吊して運びます。

伐採の規模により3人~5人ほどチームを組んで行う大規模なものや、1人~2人で行う小規模なものまでありますが地面に触れずに集材ができるため木材が汚れないというメリットがあります。

 

 

このように集材作業は基本的に山の傾斜や伐採の規模、作業にかかわる人数など、一番効率のいい作業方法で実施されているようです。


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