林業 | 2017年1月19日
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林業でよく聞く「伐木」と「伐採」という言葉。
伐木と伐採は何か違いがあるのでしょうか?
言葉の意味と交えてご説明します。
「伐採(ばっさい)」とは森林の木を切り倒す事を指します。
単純に「木を切る事を」を誰かに説明する場合は「伐採」という表現を使用するのが一般的といえるでしょう。
伐採をもう少し専門的に表現すると、目的別に「主伐」「間伐」「除伐」「択伐」という言葉に分けられます。
・主伐
主伐は木材の収穫時に使用される伐採の言葉です。
樹齢40年~60年ほど経過した木は主伐の対象となります。
・間伐
間伐は木に程よい間隔を与えるために樹齢25年ぐらいから行われる伐採です。
間伐を実施する事により森林環境は守られ、残された木材もすくすくと育ち、主伐の時を迎える事となります。
・除伐
除伐は木の育成の妨げとなる樹木を取り除く伐採の事を指します。畑に例えると雑草などを除去する作業に相当します。
育成している木とは別種類の木を文字通り「除く」ための伐採となります。
・択伐
択伐は主伐に値するほど成長した樹木を約30%以内の割合で局地的に伐採を行う方法です。
択伐を行っている森林では一定期間に同じ割合で木を切っていき、空き地ができたら苗を植えて森林の更新を図るケースもあります。
このように伐採は目的がはっきりしている場合はそれぞれの種類の言葉を使用しますが、木を切る事を簡単に説明する場合は伐採という表現でよいといえるでしょう。
「伐木」も木を切り倒すという意味で使用されます。
こちらは資格名や特別教育など受講内容などでよく見かける言葉で、例えば「立木の伐木作業者」の学科では「伐木作業に関する知識」や「伐木の方法」などで使用されています。
伐木と伐採に違いはなく意味としては同義の言葉となります。
どちらかというと「伐採」の方が一般的でよく見かけますが「伐木」を使用しても間違いはありません。
ただし「伐採」は主伐や間伐などを目的別で表現が変わるためTPOに合わせて使用する事がよいといえるでしょう。
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